ザ・ガンマン


 2018.3.1      ショーン・ペンのすさまじい肉体 【ザ・ガンマン】

                     
ザ・ガンマン [ イドリス・エルバ ]
評価:3

■ヒトコト感想
アフリカで大臣暗殺の仕事を請け負ったジム。完璧な仕事をする男だが、良心の呵責から裏稼業から引退しひっそりとNPO活動に精をだす。数年後、ジムは武装した男たちに襲われることになる。ジムを演じるショーン・ペンの肉体にまず目が釘付けとなる。いい年なはずなのに、腕と肩の筋肉がすさまじく盛り上がっている

渋い表情で昔の仲間の元へ駆けつける。過去の暗殺事件の犯人として自分が狙われたと知ったジムの焦りはすさまじい。そこから、誰が狙ったのか、その目的は?というミステリアスアクションの展開となる。ジムをはめているのは誰なのか。昔の仲間たちがみな会社を起こして成功しているのが、ジムの境遇との対比で面白い。

■ストーリー
コンゴ、ロンドン、バルセロナ、世界を飲み込む巨大な陰謀ーー名優が肉体の限界に挑む本格アクション超大作!!アフリカ・コンゴ共和国。鉱山の利権に絡む極秘の大臣暗殺作戦に参加した元特殊部隊最強の暗殺者ジム・テリア(ショーン・ペン)。しかし完璧な狙撃で任務を遂行後、愛する恋人も何もかも捨て表舞台から姿を消し、血塗られた過去を贖うようにひっそりと生きていた。

それから数年後のある日、ジムは突然武装した男たちに襲撃される。やがて暗殺作戦に参加したかつての仲間が次々と殺されていることを知ったジムは、自分を襲った敵が何者なのかを突き止めるため、そして自ら生き残るために、過去と向き合い、再び銃を取る――。

■感想
利権に絡む暗殺仕事を請け負ったジム。元特殊部隊の格闘術とすさまじい射撃の腕で任務を遂行する。足を洗ったはずのジムの元に何者かが襲撃してくる。平穏な暮らしをぶち壊された怒りよりも、なぜ自分をターゲットにしたのか、ということに衝撃を受けるジム。

殺害後、血液を採取しジム本人だと証明する道具を襲撃者が持っていたことにショックを隠せないジム。そこから、昔の仲間の元に駆け戻り、狙われていないか探ることになる。過去の事件の因縁を知る者を調査することで、犯人にもつながると考えたのだろう。

本作のポイントは、ジムがアフリカで素性を隠し恋人関係にあった女性の存在がある。暗殺を終えた後は、姿を消したため、そこで自然消滅してしまったふたり。ジムが狙われたことで、昔の仲間に会いにいくと、そこには仲間の妻となった女の姿が…。

お互いにショッキングな場面だろう。ジムは覚悟していたとはいえ、相手の衝撃は大きい。ここから、誰がジムをはめようとしたのかのミステリアスな展開となる。ジムが殺されたあとには、他の仲間も殺されるのか?という疑問もつきまとう。

ジムの戦いにはすさまじい生きることへの執念がある。女を助けだしながら、周りを敵に囲まれたとしても絶対に生き残るという怒りのようなものを感じてしまった。特にラストの闘牛場でのシーンでは、敵が多数存在する状態で、うまくあちこち移動しながら敵をひとりづつ殲滅していく。

ショーンペンのアクションのすさまじさと、しわくちゃな表情のアンバランスさ。そして、肉体を誇示するようなタンクトップ姿。まさにショーンペンの良いところだけをひたすらアピールするようなラストだ。

タイトルと内容がそこまでリンクしているようには思えない。



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