2019.7.22 狼の執拗な追撃から逃げきれ【ザ・グレイ】
ザ・グレイ [ リーアム・ニーソン ]
評価:3
■ヒトコト感想
アラスカの荒野のど真ん中に墜落した7人の男たちの物語。男たちを乗せた飛行機が墜落し、生き残った者たちだけで雪深い荒野をさまよう。男たちがさまよう大自然には縄張りを犯された狼の群れがいた。容赦ない狼たちの攻撃。仲間は一人ずつやられていく。一団のリーダとなった射撃の名手のオットマンを中心に狼から逃げ続けるが、狼は執拗に追いかけてくる。
7人の男たちは石油採掘場で働く荒くれ者たちなので、お互いの主張がぶつかり合い、仲たがいをしたりもする。狼の群れにひとり、またひとりとやられていくうちに、最終的にはオットマンともう一人だけになってしまう。アラスカの雪深い荒野での生き残りをかけた狼とのサバイバル決戦の物語だ。
■ストーリー
石油採掘現場で働く屈強な男たちを乗せた飛行機が、アラスカの荒野に墜落。生き残った7人の男たちは、極寒の大雪原に放り出される。すべてが寒さで凍りつき、満足な武器も食糧もなく南へと移動を始めた彼らを待ち受けていたのは、荒れ狂う大自然の猛威と、縄張りを侵されたオオカミたちの容赦ない攻撃だった。
一団のリーダーとなった射撃の名手オットウェイを中心に、仲違いしながらも過酷な状況に耐え、生死を賭けたバトルを繰り広げていく生存者たち。まるで水墨画のような灰色の美しさを見せる雪山が隠していた牙をむいたとき、果たして人間は何を拠り所にして生き残るのか?ひとり、またひとりと犠牲になっていく闘いの果てに待っているものとは?
■感想
屈強な男たちを乗せた飛行機が突然墜落した。極寒の大雪原に放り出され生き残った者たち。アラスカの大雪原のため、すぐに助けがくるわけでもなく、飛行機の残骸に隠れながらただ待ち続ける7人の男。負傷者をかばいながら待つだけのはずが…。
そこは狼の縄張りだったため、狼たちの容赦ない攻撃がまっていた。人間対狼の対決といいながら、ほぼ狼たちに人間が蹂躙されるという流れだ。狼たちの攻撃に対して人間はただ逃げ回るしかない。強烈なインパクトはないのだが、狼の攻撃がすさまじいのは確かだ。
射撃の名手であるオットマンが一団のリーダとなった。癖のある者たちばかりなので、オットマンは統制をとるのに苦労する。一面大雪原という過酷な状況で、どのようにして狼の追撃をかわしていくのか。仲間たちがひとりづつ脱落していく。
目の前には巨大な崖があるが、命がけでロープをつなぎ、そのロープを渡って崖を乗り越えようとする。そこで、ひとりの仲間が転落してしまう。転落した仲間は、狼たちの餌食となり、死体は狼の巣へ持ち帰られてしまう。強烈にハードな状況だ。
狼たちの執拗な追撃による恐怖と極度の疲労から、生存をあきらめてしまう仲間もいる。傷ついた体でもう動くことができないからと、ひとりその場に残ってしまう。その結果、ついに生き残りはオットマンだけとなる。目の前には狼がいる。
ここでオットマンの回想がはいるのだが、オットマン自身は石油採掘場から脱出する際には、ひっそりと自殺を考えていた。そんな状況にありながら、その先ではどうにかして生き残ろうと足掻く葛藤がしつこく描かれている。
大雪原での終わることのない狼との対決物語だ。
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