ザ・コア


 2019.1.11      地球の中心部へもぐりこむ 【ザ・コア】
                     
ザ・コア スペシャル・エディション / ジョン・アミエル
評価:3

■ヒトコト感想
地球のコアが停止し地軸がずれる。となると方向感覚を失った鳥たちが窓に激突したりもする。コアが停止したことで世界は破滅へと近づいていく。この状況では、人間はただ指をくわえて待つしかない状態かと思いきや…。コアを再回転させるために、各所の天才たちが集められコアに向かうことになる。

地球のコアに向かうというのがそもそも想像を絶する行動だ。特種な地中探査機だからといって、それが行えるとは…。物語はアルマゲドン的に、人類を救うためにすこしづつ犠牲者をだしながらミッションを達成しようとする。地球の中心に人間が作ったマシンが到達できるなんてのが、そもそも非科学的すぎて、なんだか違和感ありありの作品だ。

■ストーリー
地下3,000キロ、地球の心臓部≪コア≫。そこは、想像を遥かに超えた神の領域。ペースメーカーをつけた人々の突然死。方向感覚を失った鳩の無数の死骸、制御不能に陥るスペースシャトル。世界各地で起きる不可解な異常現象の原因は地球の核<コア>の停止にあった。

コアの回転が生む磁界がなくなると、地球には危険な宇宙線が降り注ぎ、生物は1年以内に死滅してしまう。助かる方法はただ一つ。地下3,000キロまで潜って核爆弾を爆発させ、その波動で再びコアを回転させること。全人類の生き残りをかけて、地中探査艇に乗り込んだ6人のテラノーツが、地球の中心に向かって出発する!

■感想
地球のコアが停止したことで地球には様々な影響がある。コアの停止の影響で地球に強烈な宇宙線が降り注ぐことで生物は1年以内に死滅してしまう。コアの停止が人類に大きな影響があるなど、誰も想像していないだけに、強烈なインパクトがある。

まず、何より鳥が突然窓に激突し始めるなどというのはすさまじすぎる。生物の滅亡を防ぐためには、再びコアを回転させるしかない。ただ、コアを回転させるためには、地下奥深くまで潜り、コア周辺で核爆弾を爆発させるしかない。

まず、コアに近づくことが不可能かと思われていたのだが…。テラノーツという芋虫のような乗り物でコアにたどり着くことができると判明する。全人類の希望をむねにテラノーツは地中の奥深くへと出発するのだが…。

この過程で様々なアクシデントがあり、お決まり通り仲間が犠牲になっていく。テラノーツは自身をブロックに分け、切り離すことができる。アクシデントと仲間の犠牲を乗り越え、最後には自分の体をも爆弾と共に爆発させることでコアに刺激を与えようとする。

コアへの強烈な爆発というのは、それだけですさまじい衝撃破が起こる。そこからどのような流れとなるのか。ボロボロのテラノーツと生き残った僅かな乗組員。とても地球へ生還できそうもないと思いきや…。お涙頂戴の犠牲者を出しながら、最後の最後では生還する。

この流れがよいのだろう。コアを停止させた原因が人間というのも、なんだか自業自得で良い。サイコパス的な天才ハッカーや、小うるさい科学者など、キャラクターが個性的なため、面白いと感じるのだろう。

自己犠牲の精神としての面白さがある。



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