ザ・ボーダーライン 合衆国国境警備隊


 2019.4.2      麻薬の運び屋を阻止する国境警備隊【ザ・ボーダーライン 合衆国国境警備隊】

                     
ザ・ボーダーライン 合衆国国境警備隊
評価:3

■ヒトコト感想
国境警備隊の過酷さが描かれている。国境警備隊員のフローレンスが新人のデーヴィスの裏切りにより危機に陥る。アメリカとメキシコの国境を警備する警備隊員。怪しい車をチェックし、コカインを持ち込もうとする車を取り締まる。ベテランのホップスは、長年の勘から怪しい車を見つけ出す。そして、ホップスが目を付けた車には大量のコカインが詰め込まれていたのだが…。

デーヴィスが麻薬組織と裏取引をしていたため、複雑な状況となる。家族を助けるために、コカインの持ち込みを黙認しようとしたデーヴィス。フローレンスとホップスはそれを止めようとするのだが…。コカインの密輸は成功するのかしないのか。後先考えないデーヴィスの行動には腹が立ってくる。

■ストーリー
国境警備隊員として働くフローレスと上司のホッブスは、新人のデーヴィスとともにアメリカとメキシコの国境沿いの警備にあたっていた。ある日、1台の車が検問へとやってくる。対応するデイヴィスを押しのけ、ホッブスは運転手に車のキーを外し、トランクを開けるよう促すが、車はホッブスの右腕を窓に挟んだまま急発進するのだった。

必死にしがみつくホッブスは運転手が取り出した銃を見ると、彼に向って発砲。腕はけがをしたが、一命は取り留めたのだった。車のトランクから出てきたのは1000万ドル以上のコカイン。自分たちの手柄に喜ぶホッブスたちだったが、デーヴィスの銃口がホッブスたちを狙っていた。コカインを指定した場所まで運ぶと言い出すデーヴィス。彼の家族が麻薬カルテルに人質にとられており、この密輸が成功しないと家族もろとも殺されるというのであった…。

■感想
デーヴィスが問題ないと通そうとした車に対して、ホップスは怪しい雰囲気を感じ取る。運転手が車を急発進したため、ホップスは車にしがみつき右腕を骨折してしまう。車のトランクには大量のコカインが積み込まれていた。国境警備隊として、大量のコカイン密輸を阻止したという手柄に喜んでいたホップスとフローレンスだが…。

実はデーヴィスが組織に家族を人質にとられ、今まで何度か密輸組織の車を黙認し通していたということが判明した。デーヴィスは密輸を成功させるため、ホップスとフローレンスを拘束する。

メキシコとアメリカの国境警備はかなり危険を伴うのだろう。麻薬密売組織はどうにかして国境を突破しようとする。国境警備員の家族までも人質にとったりもする。組織にあらがうのか、それとも組織に屈するのか。デーヴィスのことを責めるのは難しいのかもしれない。

デーヴィスはいくらか報酬を得ていたとしても、危険な状況にあることは間違いない。フローレンスは負傷したホップスとデーヴィスと共に、密売組織の大本を逮捕しようとするのだが…。

フローレンスとデーヴィスだけで密売組織を逮捕するのは難しい。案の定、待ち伏せされて襲撃される。フローレンスの強烈な正義感はすさまじい。デーヴィスがどうしようもなくテンパった状態であっても、フローレンスは冷静に対処しようとする。

たとえ、デーヴィスが激情してホップスを撃ったとしても、デーヴィスを攻撃するのではなく、ホップスを助けることに苦心する。国境警備隊員としての仕事の過酷さ。ことなかれ主義の上司たち。板挟みになるフローレンスの苦悩はラストにあらわれている。

国境警備隊の危険性が描かれている。



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