THAT ザット ジ・エンド


 2021.9.18      ピエロというだけで恐ろしい【THAT ザット ジ・エンド】

                     
THAT/ザット ジ・エンド
評価:3

■ヒトコト感想
過去にサーカス団員が町の住人たちにより皆殺しにされた事件が起きた。それから25年後、フェスへ向かう若者たちが謎のサーカス団の跡地に近づき、そして惨劇が始まる。サーカスと言えばピエロは欠かせない。ピエロはそれだけで恐ろしい。お化け屋敷のようなものの中に入ると若者たちは出られなくなる。そこにピエロが登場し若者たちをひとりづつ捕獲していく。

無言で迫りくるピエロは恐ろしい。若者たちには何の非もないのだが、次々と犠牲になっていく。ピエロひとりに対してアメフトの選手もいる若者たちではあるが、なぜか勝てない。迷路についてもなぜか脱出できない。このあたりご都合主義なのかもしれないが、ピエロにより傷つけられていく若者たちの姿を見ると恐ろしさがわいてくる。

■ストーリー
ネヴァダ州の人知れぬ砂漠「ヒドゥン・デザート」にサーカスの一団がやって来た。しかし、彼らを悪魔の化身とみなした司祭の扇動により、町の住人たちはサーカスの団員を皆殺しにした。それから25年後。フェスに向かうサリーたちがヒドゥン・デザートで休憩をしていると、トイレに向かったデイヴィが一向に戻って来ない。サリーたちがデイヴィを探しに砂漠の奥に進むと、サーカステントが張られたゴーストタウンを発見する…。

■感想
サーカスやピエロというのはそれだけで恐ろしい。砂漠のど真ん中に、廃墟と化したサーカスの跡地がある。そもそもは子供を怖がらせるためのお化け屋敷は、雰囲気が強烈に恐ろしい。ことの発端は若者のひとりが冷やかしでお化け屋敷的な建物に入ったことから始まる。

すでに廃墟と化しているので、誰もいないはずなのだが…。突然ピエロが現れつかまってしまう。このピエロが恐ろしい。無言で迫りくる。そして神出鬼没であり、恐怖感が倍増する。若者は顔の半分がドロドロに溶けた状態となり捕らえられてしまう。

仲間を探すためにお化け屋敷に入る若者たち。ひと気のないお化け屋敷というのは恐ろしい。内部は迷路になっており、入り込むと出ることはできない。迷っているうちにピエロに突然出くわす。かなり恐ろしい状況だ。若者たちは体中を傷つけられた状態で捕らえられたり、あっさりと殺されたりもする。
何人かは縄で縛られた状態でベンチに並んで座らされる。そして、近くではふたりの若者が柱に縛られた状態で下から火をつけられたりもする。人間を生きたまま火あぶりにする残酷なシーンだ。

若者の中にはアメフト選手もいるのだが、役に立たない。屈強な若者であっても、狭い迷路の中で、恐怖で混乱している状態ではピエロの相手にはならない。このピエロはサーカス団のひとりで、妻や子供たちを皆殺しにされたのだろう。

それをうかがわせるような流れもある。強烈なインパクトがあるのはピエロの残酷さだ。若者のひとりがピエロから仲間を助け出そうと奮闘する。ピエロひとりに5人くらいの若者たちがすべてやられてしまうのも異常だ。

ピエロというだけで恐ろしくなる。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp