TEKKEN -鉄拳-


 2018.7.19      ゲームキャラがみごとに実写化 【TEKKEN -鉄拳-】

                     
ドリームエージェンシー TEKKEN -鉄拳-
評価:2.5

■ヒトコト感想
ゲームの鉄拳はよくやった覚えがある。そんな鉄拳のキャラクターたちがまさに実写化されている。驚きなのは、登場してくる鉄拳のキャラがまさにゲームそのままだということだ。ゲームの実写映画化だと、よくわからないキャラが追加されていたりもする。

本作はゲームに忠実で、登場キャラクターも有名キャラとしている。もともとのゲームが実写に近いので違和感は少ないのだろう。さすがに技までは実写化は難しいのだろうが、それ以外は割と忠実でゲームファンならば十分楽しめるだろう。ストーリーうんぬんはおいといて、ゲームのキャラたちが実写化され、これほど違和感がないのも珍しいだろう。リアル路線の鉄拳というゲームの特徴でもあるのかもしれない。

■ストーリー
時は近未来。世界は崩壊し、最大の権力を誇るテッケン財閥とそのCEO三島平八の全体主義的な支配下にある。テッケン財閥に母を殺された、ひとりの若き格闘家・風間仁。彼は三島平八によって開催される格闘技大会“The King of Iron Fist Tournament”に出場し、復讐を狙う。しかし、史上最大のトーナメントの裏側には、恐るべき陰謀と秘密が隠されていた。

■感想
有名格闘ゲームである鉄拳の実写化。ゲーム実写化には賛否があると思うが、本作はビジュアル的には成功していると思う。鉄拳のキャラたちが忠実に再現されている。特にハリウッド映画化されるとなると平八はどのようになるかと心配したのだが、しっかりと平八は平八のままだ。

カズヤや仁が若干ゲームとは異なるが、その辺はご愛敬だろう。ニーナやアンナはまさにゲームのキャラそのままで、ブライアンやドラグノフもコスプレの域を超えたクオリティーとなっている。

正直ストーリーはどうでもよいかもしれない。ベースが格闘ゲームなので、一対一の対決を繰り返すという定番的流れだ。さすがに戦いの描写までは、ゲームに近づけることはできないのだろうが、それでも、ゲームの雰囲気はでている。

メインの仁が最後まで残り、そして誰が強者として描かれているかなど、わりと序盤で流れははっきりしてくる。唯一の欠点といえば、平八の強さがあまり表現されていないということだろうか。鉄拳衆なども登場し、どこかゲームのオープニングムービー的な印象すらある。

鉄拳ファンならば見て損はないだろう。ゲームを愚弄しているような作品ではない。ただ映画として面白いかどうかは別物だ。純粋に鉄拳を知らずに本作を見たとしたら、面白いとは思わないだろう。ベースには鉄拳の知識があることが前提だ。

さらに言うなら、鉄拳をやったことがある方がよい。鉄拳のライバルゲームであるバーチャファイターよりも確実に実写化に向いているのは鉄拳だ。リアルでいかつい者たちが汗を振り乱しながら戦うのが鉄拳の良さだ。

鉄拳ファンならば見て損はないだろう。



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