タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密


 2020.3.4      タンタンは意外にアグレッシブだ【タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密】

                     
タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密
評価:3

■ヒトコト感想
タンタンは知ってはいるが、イメージはかわいらしい男の子と小さな犬のほのぼのとした漫画だ。本作ではそのイメージを覆す激しいアクションとなっている。タンタン自身は小学生くらいかと思っていたが、実はもう新聞記者として働いているらしい。どうも特ダネをとるためにアグレッシブに活動するタイプで、危険な場所にも入り込んでいる。

銃弾が飛び交う危ない場所へ潜入し、銃弾の隙を走り抜けながら物語の鍵となるユニコーン号の模型を手に入れようとする。CGアニメだが強烈にリアルだ。遠目から見ると実写のように見えてしまう。かわいらしいアニメの絵柄を想定していると、リアルなタンタンはかわいらしさがないと思えてくるだろう。

■ストーリー
莫大な財宝を積んだまま忽然と姿を消したと噂される伝説の帆船、ユニコーン号。その模型を偶然手に入れた少年記者タンタンは、怪しい男サッカリンに拉致されてしまう。サッカリンは、模型に隠された巻き物の暗号を解き、失われた財宝の在り処を暴くことを企んでいたのだ。サッカリンが乗っ取った船、カラブジャン号の船内で目を覚ましたタンタンは、船長である酔っ払いのハドックと力を合わせ、船からの脱出を試みるが…。

■感想
タンタンは白いシャツに青いセータ?スウェット?を合わせ、半ズボンの男の子というイメージだ。それが本作を見たことでイメージが一新した。タンタンはおそらく10代の後半だろう。新聞記者として特ダネを掴むことに必死になる。

今回も偶然伝説の船ユニコーンの模型があり、それを手に入れたことから事件に巻き込まれていく。怪しい男サッカリンが近づいて模型を譲ってくれとタンタンに頼む。そこでタンタンは強情にもサッカリンに売ろうとをしない。この部分でタンタンのキャラの印象が大きく変わった。

模型に隠された巻物を手に入れるアクションがすばらしい。サッカリンの軍団とタンタンと酔いどれ船長のハドックのコンビ。ここでもタンタンは銃弾飛び交う中を素晴らしいアクションで巻物を取り返している。あのほのぼのとしたアニメの風貌からは想像できない激しさだ。

ハドックは酒に酔うと異常に強くなるという特技がある。秘密の財宝を手に入れるためと、ハドックが記憶を取り戻すことで、サッカリンとのイザコザも決着に近づいていく。

全体としてCGアニメのクオリティがすばらしい。タンタンと共に行動する犬の可愛さはCGになっても変わらない。タンタンはリアルでない方がなじみやすいような気がしたが…。

ハドックはその表情から実写と見まがうほどのリアル感がある。CGだからこそできるアクロバティックなアクションの数々。新聞記者として特ダネを手に入れるためにしては、タンタンは危険に足を踏み入れすぎのような気がしなくもない。ラストはハドックとタンタンが秘密の財宝を手に入れるというハッピーエンドになっているのが良い。

アニメ絵のタンタンをイメージしていると驚くだろう。



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