2021.9.16 ノルダは宇宙人なのか?【台風のノルダ】
台風のノルダ
評価:2.5
■ヒトコト感想
離島の中学の文化祭前夜。文化祭直前のワクワクした気分と、直前の準備に追われ遅くまで学校に残って作業をする非日常感。それらに台風が合わさり、より強烈なワクワク感となる。主人公は親友の西城と喧嘩をした東。そんな東が不思議な少女ノルダと出会う。正直言うとストーリーはないに等しい。ノルダが台風から島を救うという流れなのだろう。ノルダは宇宙人なのかもしれない。かわいらしい女子中学生の姿をしているが目が真っ赤である。
観測史上最大の台風で離島の中学校内部は停電となる。文化祭の追い込み作業中の停電というのは、生徒たちにとっては大騒ぎだ。親友とのいざこざがあり気まずい雰囲気がある中でノルダを助けることで台風から学校を守ろうとする東の物語だ。
■ストーリー
舞台はとある離島にある文化祭前日の中学校。幼い頃からずっと続けていた野球をやめたことがきっかけで親友の西条とケンカした東は、誰もいないはずの教室で赤い目をした不思議な少女・ノルダと出会う。時を同じくして、観測史上最大級の台風が学校を襲う。東が再びノルダに出会った時、「"地の渦"と"空の渦"と"私"が一つに繋がれたとき、この星は生まれわる」ノルダの発するその言葉の意味とは―――。ノルダが現れた真の理由とは―――。
■感想
親友の西城と東が喧嘩をしている。親友として仲の良い二人が喧嘩した理由は、東が野球をやめたことにある。西城と東の友情の問題がひとつのポイントだ。ギクシャクしたふたりは文化祭の準備にしても、東はほっぽり出して帰ろうとする。それに対しても怒りを見せる西城。
中学生らしい微妙にギクシャクした雰囲気が良い。お互いのプライドなのか、自分から謝れない雰囲気。そして、文化祭の準備を放棄する東に対しての女子たちの罵詈雑言。ああ、中学というのはこんな感じだったなぁ、と思わずにはいられない。
学校をウロチョロしている東の前にかわいらしい少女ノルダが登場する。ヘンテコな宇宙船のようなものに入っているノルダ。学校の外では雨風がより激しくなる。ノルダは中学校の制服を着ているが、明らかにおかしい。史上最大の台風により中学が停電する。
文化祭前日のハイテンションな気分で夜に作業をしている中での停電というのは、それだけで普段よりも大きなリアクションとなるのだろう。何かが起きることを予想せざるお得ない。皆が遅くまで学校にいるというだけでテンションが上がるのは間違いない。
ノルダが何者なのかは最後まで不明だ。ノルダの力により台風での被害を回避できたという流れなのだろう。ストーリー的にはあまりに短すぎてよくわからないまま終わっている。説明不足なのは間違いないのだが、中学生たちの妙なテンションの高さというのは伝わってきた。
複数の要素が合わさってのハイテンションだが、お祭り感が強いのは間違いない。強烈なインパクトはないのだが、子供のころの台風というのはなんだかワクワクしたのは間違いない。
ノルダの正体は結局よくわからない。
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