ターニング・タイド 希望の海


 2021.3.18      単独無寄港の世界一周レース【ターニング・タイド 希望の海】

                     
ターニング・タイド 希望の海 [ フランソワ・クリュゼ ]
評価:3

■ヒトコト感想
単独無寄港の世界一周レースに挑戦するヤン。ドキュメンタリー作品で、このレースの過酷さは見たことがある。海が荒れ始めると常にヨットの帆を動かし続け、一睡もすることなく荒れ狂う海を渡り続けなければならない。単独というところに苦労があり、同じレースで転覆したヨットもある。過酷なレースの中で、ヨットが故障したとしても自分で治すしかない。

修理のために立ち寄った無人島。そこでモーリタニアの少年がこっそり乗り込んでいた。少年が乗ることで単独という条件に反するため、ヤンは海の真ん中で激怒する。そこからヤンはいつの間にか少年のことを気にかけ、ついには1位でゴールするのだが…。レースの過酷さは強烈だ。

■ストーリー
単独無寄港で世界一周を目指す、最も過酷で権威あるヨットレース“ヴァンデ・グローブ"に出場したヤン(フランソワ・クリュゼ)。レース途中、船の修理のためにある島の沖に停泊した後、16歳のモーリタニア人少年がヨットに乗り込んでいたことに気づく。単独でレースを行うことが必須のため、このまま少年を乗せてレースを続けると失格になってしまうが、海の真ん中で降ろす訳にもいかず、ヤンはレースを続けることにするのだが・・・。

■感想
過酷なヨットレースに挑むヤン。順調に順位を上げていたのだが、ヨットの舵が故障したため、無人島に係留し修理した。そのちょっと停泊したタイミングでモーリタニアの少年がヨットに乗り込んでしまう。そのことにヤンが気づいたのは、海のど真ん中。

最初は少年をどこかで降ろそうと考えていたヤンだったが、いつの間にか旅を共にすることになる。ヤンからすると単独の世界一周レースに他者が乗っているのはその時点で失格となる。そのため、少年を隠しながらレースを続けることになる。

過酷なレースであるため、レース参加者のヨットが転覆する場合もある。ヤンのヨットで助けることに成功するのだが…。助け出された人物は少年の姿を見て絶句する。少年は難病を抱えているため、フランスで治療を受けることを希望している。だからといって勝手にヨットに乗り込むのはやりすぎだ。

レース中に少年の体調が悪化した際には、ヤンが自分の病気と偽り、遠隔地の医者から指示をうけ治療をしている。それにしても最新設備はすばらしい。海のど真ん中でも適切な治療が受けられる設備が整っている。

荒波にもまれながらレースは終盤に近付いていく。ヤンのチームメンバーはヤンからの告白で少年が同乗していることに気づく。少年を途中で降ろすために仲間がボートで近づいてくるのだが、ヤンは少年を下すことを拒否する。

いつの間にかヤンは少年に情がわいており、少年を連れてゴールまで行こうとする。ラストではレースに失格になることを覚悟しての行動をとる。過酷なレースではあるが、最新機器に囲まれているので、家族ともリアルタイムにテレビ電話ができたりする。

過酷なレースに臨むヨットはハイテク機器が満載だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp