シャイン


 2021.11.9      ヘルフゴットの鬼気迫る演奏はすさまじい【シャイン】

                     
シャイン
評価:3.5

■ヒトコト感想
実在する天才ピアニストの半生を描いた本作。強烈なインパクトがあるのは、ピアニストのヘルフゴットが最後の最後に衝撃的なピアノの演奏をすることだ。幼少期から父親に厳しくピアノを指導されてきたヘルフゴットが成長し青年となるのだが、強烈なストレスから精神に異常をきたしてしまう。

発達障害のような状態となり、繰り返し同じ言葉をくりかえす。ある種の天才は、何かしらどこかに欠点がある。精神を病んでからは、ピアノを弾くことができない状態であったが、あるバーでピアノに気づき、そこでピアノに目覚めることになる。ラストのヘルフゴットのピアノ演奏は、ヘルフゴット本人が演奏しているようだ。その指さばきはすさまじく、圧倒的な感動を引き起こすことは間違いない。

■ストーリー
実在の天才ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットの半生を描いた感動の人間ドラマ。主演のジェフリー・ラッシュは、この映画でアカデミー賞主演男優賞に輝いた。

■感想
天才ピアニストの存在が圧倒的だ。幼少期に父親から厳しくピアノを教育される。年齢的に無茶な曲を選ばれ、弾くよう強調される。ヘルフゴットの才能に気づいた教育者は、ヘルフゴットをアメリカに留学させたいと父親に言うのだが…。

父親は断固として自分が気に入る難しい曲をヘルフゴットにやらせようとする。明らかにヘルフゴットは父親の影響でストレスを受けている。このストレス多寡の状態で、ヘルフゴットは病んでいく。その病んだ状態のヘルフゴットはまさに発達障害の男のように、同じことをひたすら繰り返すような状態となる。

ヘルフゴットは、精神に異常をきたして病院へ入院することになる。ここでは、ヘルフゴットはただの病人でしかない。たまに病院の中で、ヘルフゴットが過去に天才ピアニスト少年だったと知る者もいる。

そんな状態でありながら、ヘルフゴットはピアノを弾くととんでもないことになる、と医者に脅されている。ヘルフゴットを演じる俳優は鬼気迫る演技をしている。偶然なタイミングでヘルフゴットがピアノを弾く機会がある。ここでヘルフゴットはしっかりとしたピアノの演奏をする。かなり強烈なインパクトがあるのは間違いない。

あるバーでピアノの演奏をするヘルフゴット。久しぶりのピアノだが、ヘルフゴットはよどみない演奏をしている。かなり強烈なインパクトのある流れだ。ヘルフゴットの指の動きは滑らかだ。実はこの場面は、ヘルフゴット本人が演奏しているらしい。

鬼気迫る演奏の迫力はすさまじい。のちに結婚することになる相手とのなれそめもすばらしい。ヘルフゴットはともすれば発達障害と思われる男だが、純粋なタイプなので、絶対に浮気はしないし、裏切ることはないということなのだろう。

ヘルフゴットの演奏は強烈なインパクトがある。



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