シャーロック・ホームズ


 2020.7.3      キャラ立ち度はナンバーワンだ【シャーロック・ホームズ】

                     
シャーロック ホームズ
評価:3

■ヒトコト感想
2回目の視聴。さまざまなシャーロックホームズ関係の映画を見たが、コメディチックな要素がある中では間違いなくロバートダウニーJrがナンバーワンだろう。ホームズとワトソンの関係はかなり親友としての絆の強さを感じることができる。ワトソンの婚約者に対してホームズが失礼な態度を見せたことにより、ワトソンとホームズの関係が悪化する。

お互いがお互いを気にかけているのが随所に見えている。ミステリアスな部分での面白さよりも、ホームズとワトソンのキャラクターとしての面白さがある。作中ではミステリーを実現するための機器として遠隔操作が可能な機器が登場するのだが、よく考えるとかなり特殊な機器だろう。この機器がなければ成立しない物語だ。

■ストーリー
事件発生! 1891年、ロンドン。進歩する世界の中心地であり、あらゆる悪がはびこるこの街で、若い女性を狙う連続殺人が起きる。不気味な儀式を想わせる手口は謎に包まれ、警察は解決の糸口さえつかめない。最強の頭脳を持つ名探偵! この街には、彼がいる。シャーロック・ホームズ、独自の探偵術を極めた男。超人的な観察力、記憶力、推理力、そして時には拳の力で真相を突き止める。なんと彼は、熟練した武術家でもあった。犯罪との戦いでは、完璧な理論と科学的な根拠はもちろん、格闘能力も最高の武器になるのだ。

■感想
ホームズがロンドンで発生した事件を解決する。初回で見た印象どおりルパン三世のようなイメージがある。キャラ立ちしており、ワトソンとホームズの関係の強さが特に描かれている。ホームズにたびたび実験台にされるパグの存在や、ワトソンの婚約者ではあるが、ホームズの余計な観察力で嫌な思いをした女性など、非常にキャラとしての面白さが際立っている。

ホームズ、ワトソン、アイリーンのコンビで事件の謎を解き明かすのだが、その中でアイリーンだけがモリアーティ教授の手先となっている。

ガイ・リッチー作品は会話の軽妙さもあるのだが、映像の特殊さだろう。本作も、かなり当時としては金をかけたと思わしき映像のかずかずがある。最も印象的だったのは、結局はエンドロールでの映像が突如として小説の挿絵の一場面となる映像だ。

独特な格闘技の映像と、思わず興奮して見入ってしまうアクション。ホームズのキャラクターの特殊さと、やはりホームズとワトソンの関係の良さがよい。ワトソンを婚約者にとられると思い込み、すねて婚約者に嫌がらせをするなんてのは、そのまんまワガママな子供だ。

続編に向けてモリアーティの存在がこれでもかとアピールされている。続編を見ると、その容姿が思いのほか平凡だったのでちょっとがっかりするのだが…。本作の段階ではラスボス的な強烈さがある。

あのしたたかなアイリーンを思うがままに操る存在。ルパンでも峰不二子が恐怖する存在というのは、かなりのつわものというイメージだが、まさにその状態だ。ホームズとワトソンがふたりとも格闘能力が高いという、ホームズの種類からすると異色かもしれないが、ナンバーワンだ。

エンドロールは何回目でも見入ってしまう。



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