S.W.A.T. アンダーシージー


 2019.4.19      スコーピオンの強烈な強さ【S.W.A.T. アンダーシージー】

                     
S.W.A.T. アンダーシージ [ サム・ジェーガー ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
祝日というのがやけにクローズアップされている作品だ。せっかくの祝日に様々なトラブルが発生する。トラヴィスらのSWATメンバーが密輸品の取り締まりでコンテナを調査した結果、スコーピオンと呼ばれる謎の男と遭遇する。このスコーピオンが強烈に謎めいている。予言めいたことを話したり、強力な格闘能力をもっていたり。スコーピオンを狙う謎の組織は、SWATをも凌駕するほどの戦力を誇っている。

そんな組織に対して、正体不明のスコーピオンを守るべきか、それとも引き渡すべきか議論がSWAT内部で巻き起こる。圧倒的な攻撃力でスコーピオンを奪還しようとする謎の組織。国家を転覆させるほどの秘密を握るスコーピオンをどのようにして守るのか。ラストで意外などんでん返しがあるのが良い。

■ストーリー
独立記念日の朝、トラヴィス(S・ジェーガー)らS.W.A.T.のメンバーは正体不明の密輸品を押収するため、閉鎖中の倉庫へと向かう。現場に到着するやいなや激しい銃撃戦が勃発、トラヴィスは大切な仲間の一人を失ってしまう…。そんな中、彼らはコンテナの中で謎の男(M・J・ホワイト)を発見し署まで連行する。スコーピオンと呼ばれるその男は国家を揺るがす秘密を持っており、彼を狙った武装集団によって署は包囲されてしまう。スコーピオンとS.W.A.T.は協力して署からの脱出作戦を決行する…。

■感想
SWATのトラヴィスらが正体不明な謎の男を拘束する。謎の男が予言をしたとおりの状況となり、あやしさは極まっていく。謎の男を奪還するために危険な組織が攻めてくる。まずこの謎の男が強烈なインパクトがある。

スコーピオンと呼ばれる男は、圧倒的な格闘能力があり、周りからも恐れられている。SWATの訓練施設であるために様々な設備がある。巨大な敵に襲撃されたとしても、施設全体を強力なシャッターを下ろして防御したりもする。まるで難攻不落の要塞のようだ。

要塞と化した訓練施設を襲撃するために、敵の組織はネットのハッキングを始める。ネットのハッキングで監視カメラの映像を盗み見るまではわかるのだが…。その先には、施設の電源さえも制御してしまう。これはやりすぎだろう。

電源がないので、そこからは孤高の戦いが繰り広げられる。施設外から救援を呼ぶことはできない。そのため、中にいるメンバーだけで戦うことを強いられる。そもそもスコーピオンを、命をかけて守る必要はない。危険から避けるために引き渡すのが安全だと考えるのが普通だ。

仲間内でもスコーピオンを引き渡すかどうかで議論となる。その結果…。SWAT隊員たちが必死でスコーピオンを守るのだが、敵の組織は強烈な戦力を誇っている。そこからひたすら激しい戦いとなるのだが、SWAT側が有利なのは、スコーピオンが味方のような動きをするところだ。

もしかしたら本作で登場するどの登場人物よりも、最も強力な戦力となるのはスコーピオンかもしれない。国家を転覆させる可能性のある情報をもつスコーピオン。自分が自由になれるのは、死ぬしかない。ラストの展開は痛快だ。

スコーピオンの強さが強烈だ。



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