スティール・サンダー


 2021.1.27      年齢を感じさせない老人ふたりが大活躍【スティール・サンダー】

                     
スティール・サンダー [ ドルフ・ラングレン ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のアクションもの。CIAのウィーラーは凄腕エージェントであり、データ流出事件を調査していた。その過程で、何者かに騙され捕らえられテロリストの収容施設に入れられてしまう。この収容施設というのがアメリカ海軍の潜水艦であることが本作のポイントだ。潜水艦であれば脱走できないのは確かだろう。

そんな牢獄に入れられるのはウィーラーのようにエージェントとしての能力がずば抜けた者なのだろう。先に捕らえられていたのは謎の男マルコ。マルコを演じるのはドルフ・ラングレンであり、明らかに只者ではない雰囲気をだしている。マルコとウィーラーが協力して潜水艦から脱出しようとする。潜水艦内部での戦いは緊迫感にあふれている。

■ストーリー
CIAの極秘情報が収録されたデータが流出。データ流出情報を外部に漏らした容疑者を追い極秘捜査をしていたウィーラー(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)は、突然、武装集団に襲撃を受け確保され潜水艦に連行された。それはアメリカ海軍の潜水艦だが、内部はテロリストの収容施設に改造され合衆国政府、CIAに存在を黙殺された海底を移動するテロリスト収容所“ブラック・サイト"でもあった。

すでに艦内には謎の男マルコ(ドルフ・ラングレン)が幽閉されていた。ウィーラーから極秘情報のデータを開くキー<鍵>の隠し場所を吐かせようと尋問するCIA職員のエドワード(アル・サビエンザ)。実は、エドワードは流出した極秘データを手に入れ第三国に売り巨額の報酬を得ようと計画していた。ウィーラーは隙をつき取調室から逃げ出したが、エドワードの雇った傭兵たちに追いつめられてしまう。

最終手段としてウィーラーは独房に幽閉されたマルコに協力を依頼する。独房から解放されたマルコは、ウィーラーに協力するのだろうか?それとも、彼も極秘データを狙っているのか?今、マルコが放たれたことにより艦内が戦場と化す! 果たして、データ流出情報を漏らしたのは誰なのか?そして、戦いの場と化し爆進する潜水艦は無事浮上できるのだろうか?

■感想
CIAの極秘情報をおさめたデータが流出した。容疑者を追いかけていたウィーラーだが、突如武装集団に襲われてしまう。ここでウィーラーが囚われの身となるのだが、その場所は海の中を航行中の潜水艦というのが強烈だ。

海底を移動するテロリスト収容施設。黒幕はCIAの極秘情報を他国に売りさばき金を手に入れようとしていた。。。ウィーラーはそのことに気づき、CIAの新人を仲間に引き入れ、マルコと共に潜水艦内部で大暴れする。ヴァンダムの年齢を感じさせない激しいアクションが見ものだろう。

狭い潜水艦内部でヴァンダムとドルフラングレンが暴れまわる。潜水艦の牢獄に捕らえられているくらいなので、マルコも只者ではないのだろう。潜水艦を動かすのは正規の海軍なのだが、それはCIAとは別の組織だ。そのため、ヴィーラーと黒幕の男の対立についてはどちらを信用するかわからない。

この不思議な状況からウィーラーとマルコは潜水艦から脱出することに成功する。CIAの内部のちょっとした争いに見えなくもないのだが、新人エージェントが事態を巧妙にかき回している。

マルコの存在が不気味すぎる。最終的にはいいとこどりでウィーラーから情報を盗みだそうとする可能性すらある。激しい銃撃戦のさなかでも、ウィーラーは独自の動きで危機を脱している。ヴァンダムが年齢を感じさせない動きと、圧倒的なアクションを見せている。

やはり演技ではなく格闘技をやっていた者だけが表現できる攻撃の重さというのを感じることができる。ドルフラングレンもまた、年齢を感じさせない肉体をしているので、この本来なら老人であるはずの年齢のふたりの活躍には目を奪われてしまう。

かなり強烈なインパクトがある老人ふたりだ。



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