ルパン三世 カリオストロの城


 2022.1.29      ラピュタ風なキャラが多数登場してくる【ルパン三世 カリオストロの城】

                     
ルパン三世 カリオストロの城
評価:3

■ヒトコト感想
宮崎駿作のルパン。やはりどことなく「ラピュタ」の雰囲気がある。登場キャラクターもラピュタにも出てきたようなキャラが登場してくる。謎の小国カリオストロでルパンたちが大暴れする。偽札を作る国家としての謎と、ルパンを殺害しようとするカリオストロ公国の暗殺者たち。長い爪のようなものを手につけ、仮面をかぶった暗殺者たち動きが奇妙だ。

ルパンや次元が苦戦するほどのプロフェッショナルだ。黒ずくめの男に追われるクラリスを助けたことでトラブルに巻き込まれるルパン。カリオストロ公国の王の城は仕掛けに満ちており、ルパンは苦戦している。二転三転する流れが良い。ラストはルパンが王を出し抜いてクラリスを助け出すのが最高だ。

■ストーリー
世界的な大泥棒・ルパン三世と次元大介は、カジノから莫大な売上金を盗み出すことに成功。しかしそれは限りなく精巧に作られた偽札「ゴート札」だった。2人はこの謎を追い、偽札の出処と噂されるヨーロッパの小国“カリオストロ公国"に潜入する。城への道中にルパンは、ウェディングドレス姿で車を爆走させる少女に出くわす。彼女は黒ずくめの男達に追われていた。

追手は撃退するものの、ルパンは別の一団に彼女を連れ去られてしまう。そう、彼女はこの国の大公家最後の姫・クラリスだった。カリオストロ公国は7年前に大公を亡くし、統治者無きこの国はカリオストロ伯爵に実権を握られていた。正式な後継者であるクラリスが伯爵と結婚させられてしまえば、この国は合法的に伯爵の手に落ちてしまう。そして迎える政略結婚の日。偽札の謎を追って、銭形警部、石川五ェ門、峰不二子も難攻不落のカリオストロ城に集結。

果たしてルパンは無事にクラリスを救い出し、伯爵の手から公国を守ることは出来るのか! ?そしてカリオストロ公国に眠る莫大な宝とは?

■感想
ルパンは黒ずくめの男に追われているクラリスを助けたことから、カリオストロ公国の秘密に食い込むことになる。偽札作りの秘密とは別にルパンはクラリスを助けようと考えている。カリオストロ伯爵の余裕な雰囲気は、仕掛けだらけの城にあるのだろう。

ルパンが立つ床が急に開き、ルパンは真っ逆さまに落ちていく。この場面でも、ルパンはまったく慌てることなくポケットに両手を突っ込んだままなのが良い。どのような状況になっても、ルパンは慌てることはない。銭形までもが仲間になりつつあるのが最高だ。

宮崎駿作品なので、主要キャラ以外はやはりジブリ作品風な雰囲気がある。特に伯爵などは、そのままラピュタに登場していても違和感がない。ルパンが操る飛行船や機器の数々もジブリ風味が強い。本作ではほとんど五右衛門や次元は活躍しないが、その分、ルパンが大活躍している。

敵の暗殺部隊も個性的で最高だ。鋼鉄の爪をもち、ルパンたちに襲いかかる。城の仕掛けも大掛かりでルパンが苦戦するのだが、ここでもルパンは機転を利かせて、相手を出し抜いている。

伯爵との対決では、城の歯車が動き回る中での戦いとなる。次々と動く歯車を飛び移りながら伯爵と対決するルパン。目まぐるしく変わる展開であり、ラストはカリオストロ公国の秘密が明らかとなる。伯爵との対決よりも城の謎の方が大掛かりだ。

ラストは、有名なクラリスとルパンのシーンがある。かなりの年齢差がある二人だが、はたから見るとお似合いのように見えてしまう。銭形が小粋なセリフをつぶやくのがなんとも。。メインはカリオストロ城の仕掛けなのだが、クラリスとルパンのふたりの関係も見逃せないポイントなのだろう。

ジブリ風味の強いルパンだ。



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