スパイ・レジェンド


 2018.3.28      スパイの師弟対決 【スパイ・レジェンド】

                     
スパイ・レジェンド [ ピアース・ブロスナン ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
伝説的なスパイが引退生活から復活する。伝説的エージェントのピーター役をあの5代目ジェームズ・ボンドであったピアース・ブロスナンが演じている。高度な訓練を受けたピーターが昔の仲間のために動き出す。ピーターひとりでCIAと対決する。大統領候補者の汚職事件のカギを握る女・ミラを探し出すために、知り合いのアリスと接触しようとするのだが…。

ピーターは元同僚たちが殺されているのを指を咥えて見ているわけではない。自分が手塩にかけて育てたエージェントであるメイソンとの対決が待っている。定番としては、組織から外れたピーターと組織に残り成長したメイソンの師弟対決だ。ひりつくような戦いは見ものかもしれない。

■ストーリー
かつては“ノベンバー・マン"というコードネームを持ち、高度な訓練を受け活躍していた元CIAエージェントのピーター・デヴェロー(ピアース・ブロスナン)。静かな引退生活をしていた彼は、元同僚たちが次々と殺されているのを知り助けに向かうが、その矢先、愛していた元同僚女性が無残にも殺されてしまう。

しかもその犯人はかつて自分が所属していたCIAだった。事件の全貌を解決するため、デヴェローは自ら育てた現役CIAエージェントのメイソン(ルーク・ブレイシー)と緊迫の攻防を繰り広げる。しかし、事件の裏にはロシア大統領選をめぐる国際的陰謀が隠されていた。

汚職まみれの大統領候補者とCIAとの裏のつながりを知るミラを探し出すため、彼女と最後に交流のあったソーシャルワーカーのアリス(オルガ・キュリレンコ)に接触するのだったが・・・。

■感想
高度な訓練を受けてきたピーターは、スパイ活動に嫌気が差し引退する。平和な引退生活を送っていたが、元同僚たちが次々と殺されていくのを知り動き出す。序盤の緊迫した場面は秀逸だ。任務を実行しようとした元同僚女性スパイが、任務遂行中に敵に素性がばれたからと仲間に射殺される。

それを見たピーターは怒り狂う。ロシアで活動するCIAの不穏な動き。元同僚女性が殺された理由は?ピーターは半信半疑のまま、CIAと対決することになる。その最中に、弟子であったメイソンと再会することになる。

ピーターはひとりでCIAと対決しようとする。メイソンという強敵がいながらも、ピーターの経験を活かした戦いというのはすばらしい。巨大な陰謀を暴くため、元同僚の仇を討つたちめ立ち上がるピーター。正直、CIAのボスのステレオタイプな悪役具合はわかりやすすぎる。

そして、アリスを狙う女殺し屋もまたステレオタイプなキャラだ。細身の体に無表情。アリスと交流のある人物をあっさりと殺しアリスを捕えることに必死となる。ロボットのように表情を変えず、無神経に任務遂行に邁進する。

ピーター役のピアース・ブロスナンにボンドのイメージがあるため、どうも雰囲気がかぶってしまう。ただ、ボンドほど余裕があるわけではない。強敵のメイソンと戦いつつ、CIAの物量に対抗する。さすがにひとりでは限界があると思われた時、思わぬ助けが入る。

ある程度想定できる流れではある。悪役は登場シーンから悪役で、その雰囲気が変わることはない。ピーターよりになる可能性のある人物がそれなりの雰囲気をだしているので、ストーリーはわりと予想しやすい。

ボンドシリーズと被る部分があるのは確かだ。



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