2020.3.16 SNSから個人情報はだだ洩れだ【スマホを落としただけなのに】
スマホを落としただけなのに [ 北川景子 ]
評価:3
■ヒトコト感想
スマホが生活の一部になる現代、スマホを他者に拾われ、中のデータを見られるとどうなるのか。本作は極端な例かもしれないが、SNSなどを検索しネット上の情報を集めることで、いくらでも実際の人物にたどり着くことができる。ここ最近でも少しの情報から実際の人物にまでたどり着くことができるのは証明されている。
自己防衛の手段としては、できるだけネット上に個人情報をあげないということしかない。なりすましで相手にメッセージを送ったりもする。他人のLINEの会話を盗み見ることや、相手の秘密の写真を閲覧することも可能。ランサムウェアをスマホに仕込んで身代金を要求したりもする。今の時代、スマホの中でさえも個人情報を入れることは危険なのだろうか。。。
■ストーリー
彼氏の富田に電話をかけた麻美は、スマホから聞こえてくる聞き覚えのない男の声に言葉を失った。たまたま落ちていたスマホを拾ったという男から、富田のスマホが無事に戻ってきて安堵した麻美だったが、その日を境に不可解な出来事が起こるようになる。時を同じくして、人里離れた山の中で次々と若い女性の遺体が見つかる事件が発生していた。スマホを拾ったのは誰だったのか。連続殺人事件の真犯人はいったい誰なのか…。
■感想
スマホを落とした富田。富田の彼女である麻美に連絡がきてスマホを代わりに受け取るのだが…。スマホを拾われた相手が悪かった。ちょっと技術力とネット上の情報を検索する能力があればスマホの中身は見られてしまう。ことの発端はスマホのパスワードを破られたことにある。
それは結局のところ、SNSで情報を調べ誕生日からパスワードを推測したことによる結果だ。そこから相手に大事な情報を盗まれ、人間関係を知られ、なりすましをされてプライベートな人間関係にトラブルが発生することになる。恐ろしい流れだ。
富田と麻美を別れさせるために、なりすましでそれぞれが浮気しているように思わせる。ここまでの執念を別のところに使えば、立派な起業家になれるのでは?と思わずにはいられない。スマホを落としたことによる情報の流出と、それによるトラブルがメインの本作。
麻美の過去に気づいた異常者がその後、とんでもない暴露をすることになる。スマホからの情報流出がメインではあるが、麻美の秘密はさらにその上をいく行く強烈な流れだ。
麻美が富田との結婚を渋っていたのには理由があった。実は麻美は別人であり麻美に成り代わっていたということだ。いくら整形をしたとしても、これはやりすぎだろう。ラストにこの大きなネタを用意していたのだろうが、無理やり感がすさまじい。
親友のふりをして新たな人生を手にした麻美。それまでの人間関係をどうしたのだろうか。ましては本物の麻美の親は、麻美に成り代わっていることに気づかないはずはない。それまでのスマホの情報流出の流れからすると、あまりに強引すぎる。
SNSから情報が洩れるエピソードはかなり強烈だ。
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