SPY/スパイ


 2021.1.25      女スパイの概念を根底から覆す【SPY/スパイ】

                     
SPY/スパイ ブルーレイ&DVD(Bluray Disc)
評価:3

■ヒトコト感想
007を彷彿とさせるようなスパイ映画かと思いきや、こってりとしたコメディ全開のスパイ映画となっている。スパイの補助をするスーザンは、相棒であるファインに常に指示を送る。現場エージェントを助ける役目なのだが、常に情報を収集しあらゆる指示を出すスーザンは有能に見える。

ある任務でファインが武器商人のレイナに殺されたことをきっかけとして、顔を知られていないスーザンが現場エージェントとして駆り出されることになる。太ったおばさんであるスーザンがスパイとして大活躍?する。ド素人のはずのスーザンはいつの間にか凄腕エージェントのような行動をとり始める。スーザンの見た目の面白さと意外に動けるデブというのが面白さを倍増させている。

■ストーリー
CIAで働くスーザンは、現場のエージェントの目となり耳となって彼らを誘導する分析官。ある日、核爆弾の売買を阻止する任務を遂行中に、パートナーのファインが冷酷な武器商人、レイナによって殺されてしまう。テロリストに核爆弾を売ろうとするレイナを阻止するため、自ら志願して現場のエージェントになることを決意したスーザン。スパイとしてド素人の彼女は、仲間のスゴ腕エージェント、リックとともに凶悪組織の計画を阻止できるのか!?

■感想
スーザンが現場で活動し始める。スパイとしては素人のはずのスーザンが、愛するファインの仇のために動き出す。スーザンの動きはコミカルで面白い。本部から与えられた名前もふざけた名前であり、変なカツラをかぶり巨大な猫がプリントされたTシャツを着たりもする。

いつの間にかスーザンはレイナに近づき、レイナの秘密のボディーガードとしてレイナと行動を共にすることになる。レイナもぶっ飛んでいるのだがその更に上をいくのがスーザンだ。スーザンに指示をする補助役の女もまたぶっ飛んでいるのが良い。

レイナのボディーガードとして活動するスーザンだが、ついに核爆弾のありかを突き止めることに成功するのだが…。その場には死んだはずのファインがいた。ファインの生存を喜ぶのだが、レイナにスーザンがスパイだということがばれてしまう。

そこからはスーザンの独壇場だ。それまでは、ダメなスパイという位置づけのはずが、動けるデブとして機敏に動き敵の手下たちを倒していく。他作品では圧倒的な知名度で主演をはるジュードロウやジェイソンステイサムをわき役に押しやる勢いがある。

本作は豪華出演陣でありながら、スーザンのインパクトがすべてを包み込んでいる。デブで不細工でありながら、スパイとして活動する。女スパイの概念を根底から覆すようなキャラクターだが、逆に面白い。このキャラクターはもしかしたらシリーズとして続けてもよいのかもしれない。

ラストでは逃亡するヘリにスーザンがしがみついて爆弾を奪い返そうとする。スーザンの下にはジェイソンステイサムがつかまっている。スーザンのアグレッシブさには圧倒されてしまう。

スーザンのキャラは強烈だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp