2021.4.18 最後まで鮮やかな仕掛けを繰り出す【ソードフィッシュ】
ソードフィッシュ
評価:3
■ヒトコト感想
冒頭、いきなりスタンリーとガブリエルとの会話が始まり、そこが押し入った銀行での会話場面だとわかる。周りを特殊部隊に囲まれ、FBIが指揮する場で人質を脅し対応するガブリエル。警察が人質を強引に助けだしたことで、人質につけられた爆弾が爆発し仕組まれたベアリングがあたりに飛び散る。なぜこのような事態になったのかが語られる本作。
天才ハッカーのスタンリーの能力がすさまじすぎる。強固な暗号を60秒で破るなど、その能力は並ではない。娘をとりかえすことを条件としてガブリエルに協力するスタンリーなのだが、謎の女ジンジャーやすべてを見透かしているようなガブリエルの不気味さが際立っている。ラストの激しい戦いで死んだと思われていたジンジャーとガブリエルは最終的には目的を達成している。
■ストーリー
世界No.1ハッカーと呼ばれたスタンリーのもとに舞い込んだ、巨額金強奪の話。かつて麻薬取締役局の極秘作戦“ソード・フィッシュ”によって生じ、現在も政府がネットの裏側に隠し持つ95億ドルを、わずか60秒で奪う!
■感想
ハッカーの力で大金を強奪する物語。主役のスタンリーは離婚したことで娘と離れ離れとなる。娘と一緒に暮らすためには金が必要となるのだが…。麻薬取締局の職員であるジンジャーがやってきてスタンリーをスカウトする。
ガブリエルのやり方が気に入らないスタンリーは拒否するのだが…。ジンジャーの正体不明感はすさまじい。ガブリエルはジンジャーの正体を知りながら仲間として利用している。すべての計画はガブリエルが指揮しているのだが、ガブリエルはFBIに目を付けられている。
終盤までガブリエルの計画はうまくいきそうだったのだが、FBIが駆け付け、最後の最後で強奪に失敗すると思われた。スタンリーのハッキング能力がすべてなのはわかるのだが、いくらなんでもスタンリーの能力を高く描きすぎだろう。
自分的には、そのあたりの知識が多少あるので、短時間で何の調査もなくハッキングできてしまうのはいきすぎだ。正義の心が残っているスタンリーはガブリエルに反抗し、盗んだ金が手に入らないように仕組みを仕掛けるのだが…。それすらもガブリエルの奥の手により破られてしまう。
最終的にはジンジャーはガブリエルに撃たれ殺され、ガブリエルはヘリごと墜落してしまう。スタンリーだけが正義を貫きとおしたという流れとなるのだが…。序盤からガブリエルの怪しさを示すような伏線が多数あり、それらがラストで一気に回収される。
FBIからガブリエルの死体を見せられ絶句するスタンリー。その次の場面では、ジンジャーとガブリエルがヨットで優雅にクルージングしている。そして、大金をどこかの口座に移す描写がある。悪は悪としても、その鮮やかさに圧倒される作品だ。
ガブリエルのヘンテコな髪形は最後まで印象に残っている。
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