スリープレス・ナイト


 2019.10.24      より立場の強い者に脅される現実【スリープレス・ナイト】

                     
スリープレス・ナイト[ ジェイミー・フォックス ]
評価:3

■ヒトコト感想
冒頭から刑事ヴィンセントが相棒とともにドラッグを強奪する。それが実は犯罪組織にわたるはずのドラッグで、ドラッグの返却を強要される。ヴィンセントが怪しい風貌であり、刑事でありながら実は裏で何か悪さをしているような印象が強い。ヴィンセントを怪しいと考えた内部調査官のブライアントは、ヴィンセントが汚職をしているのではないかと目をつける。

ヴィンセントは息子を取り戻すため、調査官はヴィンセントの不正を暴露するためそれぞれ動き出す。カジノ王は犯罪組織に脅されドラッグを意地でもヴィンセントから取り戻そうとする。ついにはヴィンセントと犯罪組織が顔を合わせることに。後半ではヴィンセントが何をしていたかが明らかとなる。非常にスリリングな状況だ。

■ストーリー
舞台はラスベガス。刑事ヴィンセントは相棒とともに、カジノ王ルビーノから犯罪組織へと渡るはずのドラッグの強奪に成功するが、ルビーノに息子を拉致され、ドラッグの返却を強要される。一方で、女性内務調査官ブライアントはヴィンセントが汚職警官ではないかと疑惑の目を向け、捜査に乗り出していた。ヴィセントは最愛の息子を奪還すべく、ルビーノが経営するホテルへと乗り込んでいくが…。

■感想
ヴィンセントはカジノ王のルビーノからドラッグを強奪する。この段階ではヴィンセントは私腹を肥やすためにドラッグを盗んだという流れだ。観衆はヴィンセントが悪徳警官というイメージをもつ。その後、カジノ王に息子を誘拐され、ドラッグと交換で息子を返すと言われる。

ヴィンセントは見るからに怪しい。ブライアントから目を付けられるのも当然だろう。ヴィンセントの怪しさはその風貌もそうだが、任務の特殊さも関係しているのだろう。

ルビーノは犯罪組織に脅されたため、ヴィンセントから必死でドラッグを取り戻そうとする。その犯罪組織の男でさえ、実の父親からドラッグを用意しろと言われ焦っている。皆がさらに上の者から脅される図式は下に行けばいくほどあたりは強くなる。

ルビーノが犯罪組織の男に脅されるシーンは、さっきまでヴィンセントに強く当たっていたのがウソのようにオドオドとしている。ヴィンセントはすべてを理解して行動する。ルビーノから奪い取ったドラッグをブライアントに奪われたとしても、砂糖で代用してドラッグだとごまかしてしまう。

ルビーノは追い込まれ、ヴィンセントは息子を救い出す。ヴィンセントの機転の利いた行動はすばらしい。まるで警察が押し入ったように思わせながら砂糖をドラッグだとだまして相手に持って帰らせる。そんなごまかしを犯罪組織に見られたため、今度はヴィンセントが犯罪組織に狙われることになる。

ヴィンセントが実は内務調査のようなことをしていたとわかる。家族をないがしろにしてまで任務に忠実な男。その風貌からは想像できない流れであることは間違いない。

ヴィンセントの風貌がすべてだ。



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