シックス・デイ


 2022.1.23      クローンと本物が2人存在する世界【シックス・デイ】

                     
シックス・デイ [ アーノルド・シュワルツェネッガー ]
評価:3

■ヒトコト感想
クローン技術が進化した時代。勝手に自分のクローンをつくられ、本体であるはずの自分が証拠隠滅のため組織に狙われることになる。序盤からそれなりに伏線があり、本体であるはずのアダムがクローンを製造した組織から狙われることになる。シュワちゃんが肉体を駆使したアクションで暴れまわる。クローンが妻と仲良くする姿を見ながら、

歯噛みする本体。そして、どんでん返しとしては、本体と思っていたアダムの方が実はクローンだったというオチだ。執拗に狙われたのはクローンだからだった。クローンが存在していると知られると問題のある組織から狙われてしまう。世界にアダムがふたりいる状態でラストを迎えるのだが、クローンのアダムの立場は微妙なのかもしれない。

■ストーリー
バイオ技術の進歩により、遺伝操作でペットさえも"クローン(複製)"を作ることが出来る近未来。テクノロジーの暴走を防ぐため、世界は人間のクローンを禁止する「6d法」を制定した。しかし2010年、遂に禁断の扉が開け放たれた。「6d法」が破られたのである!ある日、アダムが仕事を終えて帰宅すると、そこには既に"もう一人の自分"がいて、家族と共に彼の誕生日を祝っていた。呆然と立ちすくむアダム。

誰が、何の為に・・・・・・そして、なぜ自分が選ばれたのか?突然、自分の身に襲い掛かった事件の秘密を探るため、家を離れようとするアダム。しかし、家族が、友人が、次々と事件に巻き込まれ、アダム自身も命を狙われる。自分がふたりいるという戦慄すべき現実を前に、家族をーーーそして自分自身を取り戻すためのアダムの戦いが始まる!

■感想
クローンを製造することは法律として禁止されている世界。権力者はひそかにクローンを製造していた。アダムが突然、自分とそっくりなもうひとりの自分と出会う。本作のクローン技術として驚きなのは、死んでも自分の代わりとしてクローンが存在しているということだ。

記憶までもクローンに引き継ぐことができるので、何度も生まれ変わることができるということなのだろう。死んでも自分の代わりがいるという状態は、なんにでもチャレンジできるということなのだろう。

アダムは自分とクローンが存在していることで、組織から狙われることになる。終盤まで、クローンを始末するならわかるのだが、なぜ本物のアダムを組織が始末しようとするのか不明のまま物語はすすんでいく。巧みな伏線により、物語は複雑化していく。

アダムは、組織と権力者がクローンで複製されていることに気づく。殺し屋もクローンで生まれ変わることができるので、アダムに足を斬られた殺し屋が足よりも新品のブーツのことを心配しているのが、そのことを如実に現している。

終盤で、実はアダム自身がクローンであったということが判明する。それまでのアダムの行動の数々が、自分がクローンであることを表現していた。自分が本物と思っていたが、クローンであった場合の衝撃はすさまじい。

アダムは混乱しながらも権力者を倒し、クローンが複製されている真実を暴露する。そして、自分はクローンとしてアダムたちの家族とは距離を置き、旅にでる。クローンの結末としては、本来ならこの世に存在してはならないので、どのような未来があるのかは微妙だ。

ラストのどんでん返しはすさまじい。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp