2020.8.12 やりすぎ感のあるネット社会【サイバー・ミッション】
サイバー・ミッション
評価:2.5
■ヒトコト感想
インターネット全盛期となってはいるが、さすがに本作に登場してくるほどネットワークに依存していない。全てがネットで管理できる世界となり、自宅のパソコンからあらゆる電子機器へと侵入することができる世界。腕のあるプログラマーならハッキングしてたちまち大金持ちにもなれる。対策としては強固なOSの構築なのだが…。
冒頭から天才プログラマーが二人登場してくる。このハッカー軍団は常軌を逸している。なんでもかんでもハッキングし、全てを制御してしまう。ゼブラという男は瞬く間にネット社会を牛耳る勢いがある。ゼブラの裏には怪しげなモリという男が存在する。日本のジャニーズと台湾のスターが共演ということなのだろう。ハッキングシーンはすさまじいのだが、非現実的すぎる。
■ストーリー
IOT時代真っ只中の現代、生活の全てはほとんどインターネットで管理できるようになった。オタク系プログラマーのハオミン(ハンギョン)は、かつてハッキング対決で負かしたコードネーム“ゼブラ(リディアン・ヴォーン)"という男が裏世界で危険な仕事に手を染めていることを香港警察から知らされる。同時にゼブラは、次なる大仕事にハオミンを巻き込もうとパートナーの美少女、スー・イー(リー・ユエン)を使い接触を図ってくる。
ハオミンはゼブラの次なる狙いを探るため、覆面捜査官として潜入することに。「60秒でハッキングしろ」。サイバーテロ組織への入団試験としてゼブラから銃を頭に突きつけられながら無茶苦茶なオーダーをされるが、なんとか無事にハッカー軍団の仲間入りを果たす。程なくして彼のバックにはモリタケシ(山下智久)という裏世界の大物が絡んでいることが分かる。モリに気に入られたハオミンはゼブラのパートナーのイーと3人で「Oasis」と呼ばれる世界最高峰のセキュリティを誇るインフラ管理システムをハッキングするという、最高難度のミッションを与えられる。
危ない橋を渡りながらも何とか成功させた3人。しかし、モリの目的はOasisのハッキングだけではなかった。次第に真の目的が明らかになると、ハオミンは予想だにしなかった危険な世界へと足を踏み入れていく・・・。果たしてハオミンはモリを阻止し、世界を救うことができるのか!?
■感想
ハオミンはオタクだがプログラムの腕はピカイチ。過去にゼブラとハッキングで対決した結果、ハオミンが勝利している。ハオミンは企業のネットワークをハッキングするだとか、そこまで大それたことはできない善良な市民といった感じだ。
そんなハオミンがゼブラにサイバーテロ組織に入れと誘われることになる。ここでハオミンは刑事の依頼で覆面捜査官としてゼブラの組織に入り込むのだが…。単純にプログラムをハッキングするだけでなく、ログインするために相手の指紋や目の光彩を手に入れるなど、特殊な動きが必要となる。
ゼブラとハオミン、あとひとり女の3人であざやかにハッキングを続ける。そして、世界中にそのシェアを広げている強固なOSオアシスを乗っ取ろうと考えている。いつの間にかモリを共同経営者として発表させその後、オアシスの経営者を殺害してオアシスを奪い取る。
ここまではハオミンやゼブラの功績が大きい。そこから、オアシスにバックドアを作りこみ、そこからオアシスを使ったシステムを操ろうとしている。驚きなのは、オアシスの新バージョンが発表された瞬間に、あらゆるシステムのOSがすぐに更新されているというのが特殊だ。
すべての黒幕であるモリは、ゼブラとハオミンの成果をうばいとり、ゼブラたちに作りこませたオアシスのバックドアを利用する。このバックドアを使って航空機のシステムを乗っ取り、管制塔から連絡がとれないようにする。驚きなのは飛行機の制御システムまで汎用OSであるアオアシスを使っているということだ。
それでいて、すぐに最新版にアップデートされ、そこからバックドア経由でスマホアプリで簡単に飛行機の制御を混乱させている。ここまでお手軽にできるのはやりすぎだろう。
ネット社会と言えどもやる過ぎ感はある。
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