白雪姫と鏡の女王


 2019.5.19      童話とは異なる白雪姫【白雪姫と鏡の女王】

                     
白雪姫と鏡の女王
評価:3

■ヒトコト感想
誰もが知る童謡の変化バージョン。強欲な継母に虐げられるのは同じだが、王子との出会いや7人の小人に剣術を習うなど、ちょっとアレンジが加えられている。ワガママ女王はこれでもかと民衆に重税を課してハンサムな王子を手に入れようとする。白雪姫は女王に殺されるところをうまく森に逃げ込んで7人の小人に鍛えられ成長する。童謡とは異なるパターンで、か弱いはずの白雪姫が剣術を学び、ひょんなことから王子と戦うことになっても対等に渡り合っている。

お姫様がいつのまにか正義のヒーローに変身し悪い魔女を倒そうとする。この流れはオリジナルとは大違いだ。毒リンゴに対してもうまくかわす部分なんかも、アレンジがきいている。

■ストーリー
白雪姫は18歳。幼い頃に父親である国王が亡くなって以来、継母の女王に城に閉じ込められていた。宝石やドレスが大好きなワガママ女王のせいで、今や王国は破産寸前。女王は隣国のリッチでハンサムな王子と結婚することで、富も愛も手に入れようと企む。だが、王子は白雪姫と恋におち、怒った女王は姫の殺害を命じる。

森に逃げ込んだ白雪姫は、7人の小人のギャング団に仲間入りし、様々な戦術や知恵を教えられる。果たして白雪姫は、お姫様から“ヒーロー"へと成長し、王国を取り戻し、王子の愛を勝ち取ることが出来るのか―?

■感想
強欲な継母に鏡の中の魔女。白雪姫と言えば、鏡に問いかける言葉が有名だ。本作もそのあたりはしっかり描かれている。鏡の中の魔女は非常に恐ろしい。王女が魔法により白雪姫を殺そうとすると、鏡の魔女は、魔法を使うことに対するリスクを警告する。

女王がまさに白雪姫を殺すためだけに全力を傾ける。対して、白雪姫はオリジナルとはうってかわってアクティブな流れとなる。7人の小人も独特な足に着ける器具で身長を高く見せ、女王の軍隊から金品を奪ったりもする。おまけに王子を2回も丸裸にひんむいてしまう。

森に逃げ込んだ白雪姫を助けたのは小人たちだが…。姫は小人たちに戦いを学び、姫が独力で女王と対決できるようにする。本作の中で一番オリジナルと異なっているのは間違いなく小人だ。かわいらしいとは真逆の恐ろしい小人たち。独特な足の器具と顔を隠す仮面でまさに森に巣くう悪魔の小人たちだ。

そんな小人たちと仲良くなった姫は、女王の軍隊と対決しようとする。民衆の敵であり、姫の敵でもある女王。王子は女王に助けられた恩があるために最初は女王側についているのだが…。

姫の目的は、父親を殺した女王から国を取り戻すことにある。アクティブな姫だけに民衆や小人たちを仲間にして女王と対決する。王子も姫側についたことで、女王は八方ふさがりになるのだが…。ここで鏡の魔女の魔法で対抗しようとする。

グリム童話ではありえないアクション満載の展開。そして、悪者はしっかりとその報いを受ける。魔法を乱用した女王は、その影響を受けることになる。白雪姫と言えば、毒リンゴだが…。本作にも当然登場するのだが、そこはおまけ的な展開となっている。

グリム童話の白雪姫をイメージすると、その違いに驚くだろう。



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