シンクロナイズドモンスター


 2019.10.15      ソウルの怪獣とシンクロ【シンクロナイズドモンスター】

                     
シンクロナイズドモンスター
評価:3

■ヒトコト感想
都会で彼氏とうまくいかず、田舎に逃げ帰ったグロリア。序盤はごく普通の恋愛映画かと思っていたが、突如ソウルに登場する怪獣により映画の世界観は混乱してくる。幼馴染のオスカーが営むバーで働きながらグロリアは酔っ払いの日常を過ごす。ここであるきまった時間に公園の砂場にいくと、グロリアが怪獣とシンクロしていることがわかる。

このあたりが強烈に奇妙だ。グロリアが頭をかけば、スマホの動画サイト上の怪獣も頭をかく。グロリアと怪獣がシンクロし、なぜかオスカーも突如ソウルに登場したロボットとシンクロしてしまう。物語の後半ではグロリアとオスカーが怪獣とロボットとシンクロすることになった経緯が語られているのだが…。無茶苦茶な映画であることは間違いない。

■ストーリー
憧れのニューヨークで働いていたグロリア(アン・ハサウェイ)だったが、失業してからというもの酒浸りの日々を送っていた。ついには同棲中の彼氏ティム(ダン・スティーヴンス)に家を追い出され、生まれ故郷の田舎町へと逃げ帰る。グロリアは幼馴染のオスカー(ジェイソン・サダイキス)が営むバーで働くことになるが、その時驚愕のニュースが世界を駆け巡る。

韓国ソウルで突如巨大な怪獣が現れたというのだ。テレビに映し出された衝撃映像に皆が騒然とする中、グロリアはある異変に気付く。「この怪獣、私と全く同じ動きをする…?!」舞い上がったグロリアは、怪獣を操り世界をさらなる混乱へと陥れるが、そこに「新たなる存在」が立ちはだかる―!

■感想
ニューヨークから逃げ帰る形となったグロリア。不本意ながらも酒のせいで恋人に振られたにも関わらず、田舎でも酒浸りの生活を続ける。地元に帰り幼馴染のバーで働くグロリア。昼夜逆転生活は当然のこととして、強烈自堕落な生活を続けている。

グロリアの部屋には必要最低限の物しかない。そんなグロリアがいつものとおり酔っぱらって朝の公園にいくと、ここで事件が起きる。まず物語中に突如としてソウルに怪獣が襲来するという描写がある。この怪獣の違和感は相当なものだ。

実はこの怪獣はグロリアとシンクロしていた。朝の公園でグロリアが動いたとおりに怪獣が動く。当然、グロリアが転べばソウルの怪獣も転び、怪獣の下敷きとなって死者が多数でる。ネット上の動画を見ながら、自分が怪獣とシンクロしていることに気づくグロリア。

ここから強烈なインパクトがあるのは、グロリアの幼馴染であるオスカーもソウルに突如登場したロボットとシンクロしているということだ。若干SFチックではあるが、物語の本質は別のところにある。

グロリアとオスカーは仲たがいをする。そして、オスカーはソウルをめちゃくちゃにしようとする。そもそもなぜこの二人がシンクロするようになったかが語られているのだが、到底納得できるものではない。強烈にぶっとんだ作品であることは間違いない。

序盤のちょっとおしゃれな恋愛映画風な流れから、怪獣やロボットがでてくる面白SFとなっている。この変化の激しさは強烈だ。SFと人間模様が合わさった物語であることは間違いない。

ちょっと不思議なSF?なのだろう。



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