サンシャイン 歌声が響く街


 2018.4.11      ありきたりなミュージカル 【サンシャイン 歌声が響く街】

                     
サンシャイン/歌声が響く街 [ ピーター・ミュラン ]
評価:2

■ヒトコト感想
結婚25周年を迎えた夫婦とその子供たちの物語。突然歌いだすというミュージカル調の作品だ。ロブとジーンの夫婦は仲睦まじい。しかし、ある日、ロブに隠し子がいたことがわかり、夫婦中は険悪となる。息子のディヴィーと娘のリズ。それぞれの恋人ともいろいろとある。まぁ、ごく普通の日常といえばそうだろう。

リズは恋人のアリーから突然プロポーズされ、驚きのあまり断ってしまう。ディヴィーは恋人との生活をどうするか悩む。家族はバラバラとなり、家庭崩壊かと思いきや…。歌とダンスでごまかしてはいるが、内容は特別驚くようなものではない。人生にはありがちなシーンが、歌とダンスで感動的に演出されている。

■ストーリー
曇り空が続く町、スコットランドのリースで、結婚25周年を迎えるロブとジーン。そこへ息子のディヴィーと、娘のリズの恋人アリーが、アフガニスタンでの兵役から帰還、一家は一気にお祝いムードに包まれる。ところが―大勢の親戚と友人を招いた盛大な銀婚式のパーティーで、家族に予想もしなかった危機が訪れる。

ロブに24歳になる隠し子がいることが発覚したのだ。さらに、アリーからプロポーズされたリズは、目の前の愛よりも遠いフロリダで働く夢を選ぶ。恋人との新生活をスタートしたディヴィーも、人生を共にすることは甘いことばかりではないと思い知る。悩み傷つき、バラバラになった家族。彼らを再び結びつけた、ある出来事とは―?

■感想
スコットランドの街で生活するロブとジーン。子供たちも立派に成長し、アフガニスタンの兵役から無事帰ってきた息子もいる。まさに絵に描いたような幸せな家庭だ。そんな家庭に、誰にも予想しえない危機が訪れる。ロブに24歳になる隠し子がいたということだ。

ジーンは怒り狂い、ロブとの距離をとろうとする。まぁ、家庭のゴタゴタを描いた映画作品の定番的流れだが、登場人物たちは皆気持ちのよい人物だ。そのため、嫌な奴がひとりもでてこない状態となり、全体的に平和な印象を強くもった。

物語のあいまには、突然歌い踊りだす。バーで興奮すると椅子やテーブルから立ち上がり踊り歌う。うれしい時も踊り、悲しい時も踊る。ロブとジーンの深刻な場面であっても踊りと歌で表現する。どうもこのミュージカルというのは自分は苦手なので、歌や踊りが始まると、途端にテンションが下がり物語の内容が頭に入らなくなる。

深刻な喧嘩のシーンに歌で悲しみを表現されてもピンとこないのが正直なところだ。ディヴィーと恋人の関係もありきたりといえばありきたりだ。

リズは恋人のアリーにパーティ会場で突然プロポーズされる。本来なら感動し涙しながらプロポーズを受け入れ喜びの歌とダンスが始まるかと思いきや…。ここでまさかのリズの断りが入る。ショックのあまり暴走するアリー。

この場面だけは定番的流れを裏切る形だったので面白かった。その後も、リズとアリーは独自の道を行く。なんでもかんでもうまくいくのは面白くない。道行く人たちが突然集まって踊り出すミュージカルの定番シーンもあり、ミュージカル好きにはもってこいの作品だろう。

タイトルからミュージカルだというのは容易に想像できる。



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