ルパン三世 princess of the breeze 隠された空中都市


 2021.5.11      目を見るだけで催眠をかける男【ルパン三世 princess of the breeze 隠された空中都市】

                     
ルパン三世 princess of the breeze ~隠された空中都市~
評価:3

■ヒトコト感想
ルパン三世のTV特別版。シャハルタ共和国の宝をめぐる物語となっている。冒頭、謎の盗賊団がシャハルタの宝を奪い取る。ルパンはそこで盗賊団のひとりの女からカバンを奪い取る。このことをきっかけとして、ルパンと盗賊団との関係が作り上げられる。盗賊団の女ユティカと、謎の子供の存在がミステリアスだ。

盗賊団が実はシャハルタの生き残りであり、シャハルタ側では黒幕の存在がシャハルタの宝を奪おうとする。ルパンと盗賊団は合同でシャハルタの宝を奪おうとする。敵側には目を見るだけで相手を操作できる能力をもった敵がおり、ルパンたちを苦しめる。いつものルパン一味以外の絵柄が今風であり、車やヘリがCGで描かれるなど、今風の雰囲気がある。

■ストーリー
オランダ・アムステルダム。地上では、「シャハルタ共和国開国記念展」のレセプションパーティーが行われている。一方、上空ではシャハルタの宝を積んだ飛行船が係留中であった。シャハルタの宝を狙い飛行船に潜入していたルパン三世。だが突如、空から現れた謎の盗賊団が宝を奪っていく。盗賊団の女が運び出そうとしていたカバンを奪い取るルパン。しかしカバンの中身は、なんと赤ん坊だった…! !

テレビや新聞では、ルパン一人が飛行船を襲ったというだけで、盗賊団や赤ん坊の事は一切報道されていない…。また、赤ん坊が入れられていたカバンの中には、空のケースが入っていて、ケースには現在では使われていないシャハルタ王家の紋章が…。そんな中、ルパンのもとに現れた盗賊団の女・ユティカ。赤ん坊を取り戻しに来たのだ。ユティカがこの事件の真相を握っているはず…。ルパンはユティカを追って盗賊団のアジトへと向かうのだった。

ルパンは謎を追っていく中、シャハルタを巡る大きな陰謀に巻き込まれていく。そして、明らかになっていくシャハルタの隠された秘宝、またユティカの知られざる秘密……。果たしてルパンはすべての謎を解き、お宝を手に入れることができるだろうか?

■感想
シャハルタという架空の共和国に対してルパン一味が宝を奪うために動き出す。冒頭、なぞの盗賊団がシャハルタの宝を積んだ飛行船に襲い掛かる。鳥の羽のようなものをつけ、飛行船から宝を奪いとろうとする。そこにルパンがやってきて宝を奪おうとする。

盗賊団とルパンの宝の奪い合いはルパンが勝利するのだが、宝と共に謎の赤ん坊を手に入れてしまう。そこから、ルパンは子供を背負いながら泥棒を続けている。ルパンのキャラ的には問題ないのだが、ルパン一味以外の絵柄が明らかに今までのルパンとは異なっている。

シャハルタ共和国側にはシャハルタの宝を手に入れようとする黒幕がいる。その黒幕の側近としてシャハルタ共和国の王族の男がいる。シャハルタをめぐる大きな陰謀に、いつのまにか巻き込まれたルパンたち。ルパンシリーズでは珍しく峰不二子が敵側につくというのがない。

ルパンの定番としては、必ず峰不二子がルパンの邪魔をして敵側に取り入るというのがあるのだが…。今回はシャハルタ共和国の王族とその関係者が実は盗賊側にもいたというのがポイントなのかもしれない。

敵側には相手の目を見るだけで相手に催眠をかけることができる男がいる。峰不二子が催眠をかけられ、ルパンに襲い掛かる。峰不二子だけでなく、次元までもが催眠にかけられ五右衛門に襲いかかる。ただ、この敵については、次元が自然に催眠から覚めたことで、あっさりと倒している。

他のルパンシリーズと比べると、ラストに怒涛の展開がまっている。シャハルタ共和国の王族は実は黒幕を泳がせていただけ。最後にシャハルタの恨みを晴らすために行動にでる。

ルパンシリーズとしては定番な流れかもしれない。



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