ルパン三世 ワルサーP38


 2022.2.13      ゲームのラスボス的な風貌のボルドー【ルパン三世 ワルサーP38】

                     
ルパン三世  ワルサーP38 [ モンキー・パンチ ]
評価:3

■ヒトコト感想
ルパン三世のテレビシリーズの中で人気ナンバー1の作品。監督の方針なのか、いつものイメージできるルパンと顔が若干違っている。その他のキャラたちの独特の絵柄に引っ張られるように、ルパンたちの顔も独特な風合いとなっている。犯罪組織タランチュラを相手にするルパンたち。タランチュラの組織が強烈であり、幾重にも張り巡らされた罠をかいくぐらないと組織の島に到着はできない。

強烈なのはタランチュラの構成員たちは独自の毒を注射され、島を出ると1時間程度しか生きることができないということだ。つまり入るのも困難な島だが、一度毒を注入されると組織に忠誠を誓うしかない。ルパンたちが組織と対決するのだが、2転3転する流れがすさまじい。

■ストーリー
俺の過去が銭形の心臓を撃ち抜いた― ― ― その銀鋼に輝くワルサーP38 が、今世紀最高の大怪盗ルパン三世を魔のサルガッソー海域へ誘う。 孤島を本拠地に、世界権力の裏面で公然と暗躍する最強の暗殺組織タランチェラを相手にして、幾重にも張り巡らされた蜘蛛「毒」の罠をルパンはうち破れるのか? !

■感想
世界の権力者たちから邪魔者を消す依頼を請け負っていた暗殺組織であるタランチュラ。組織の島に近づく正体不明の船は、人工衛星からのレーザー光線で破壊されてしまう。入ることの困難さもそうだが組織の構成員たちの覚悟の具合もすさまじい。

人を殺すことに喜びを感じる構成員たち。毒を自ら取り込み、組織から抜け出せないようになる。いつものように大金のにおいを感じた不二子は組織に志願し入り込む。ルパンは、捕らえられ無理やり毒を注入されてしまう。

タランチュラのボスであるボルドーは、ハゲ頭にクモの入れ墨が入り片手が剣になっている男だ。まるで格闘ゲームに登場してくるラスボスのようだ。ボルドーはその見た目どおり強烈な強さでルパンたちを圧倒する。そのほかの組織の者たちも暗殺に特化した能力をもっている。

ルパンたちは苦戦の連続だが、タランチュラ内部の裏切り者たちと協力しボルドーが隠しもつ金塊を奪い取り脱出しようと考える。毒の解毒剤や人工衛星の破壊など、様々なミッションがあるのだが…。

本作はラストの流れが2転3転する。ボルドーをうまく出し抜いたかと思っていたが、実は全てボルドーの計画通りだった。ルパンたちは絶体絶命のピンチとなるのだが…。ボルドー自身も実は騙されていた。黒幕は意外な人物であり、ラストにはルパンと対決する。

普通のルパン作品に比べると、明らかに敵の規模や強さにおいては群を抜いている。結局のところルパンたちはまともに勝負できていない。組織にルパンたちの方が出し抜かれている。

どのようにしてルパンがボルドーに勝つのかと思ったのだが…。意外な流れとなる。



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