ルパン三世 バイバイ・リバティ・危機一髪


 2022.2.25      最新コンピュータの描写がありえないほど古い【ルパン三世 バイバイ・リバティ・危機一髪】

                     
ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!
評価:2.5

■ヒトコト感想
ルパン三世のテレビシリーズ第一弾。かなり時代を感じる絵柄と内容となっている。自由の女神に隠されたダイヤモンドを手に入れ、そして世界のコンピュータがハッキング可能なコンピュータウィルスを手に入れるという流れだ。コンピュータの描写が古すぎる。テープでデータをとっているような描写や巨大コンピュータとして壁一面にボタンが張り巡らされている。

このあたり、当時の技術から最新のコンピュータを想像すると本作のようになるのだろう。そのほかにはフリーメーソンを文字ったなぞのスリーメイスンという組織が暗躍する。黒魔術に使うような羊のお面を被った幹部たちが悪だくみをする。誰もが想像する怪しげな組織の典型だ。スリーメイスンのナンバーワンだけは、特殊な能力があるのだろう。

■ストーリー
89年放送のテレビスペシャル第1作。キャストを一新した劇場版『風魔一族の陰謀』から2年、オリジナルキャストではテレビシリーズのパート3以来、4年ぶりとなる作品。そのせいか物語は、ルパン三世の引退説が流れている状況から始まる。そして待望の『職場復帰』。自由の女神像に隠されている世界最高のダイヤモンド・スーパーエッグと、世界中のコンピュータにハッキングしデータ書き換え自由な新種のコンピュータウイルスを巡り、

秘密結社スリーメイスン、ミステリアスな美女イザベル、コンピュータ少年マイケルが絡んでくる。舞台もニューヨークからグランドキャニオン、ニューオリンズを経て、再びニューヨークへとめまぐるしく移動。長編スペシャル版ならではのストーリーが展開する。以後のシリーズ化を決定づけた作品。

■感想
ルパン三世のいつもの主要メンバー以外の絵柄が特殊だ。当時はこの絵柄が流行っていたのだろうか。。五右衛門が一目ぼれしてしまうミステリアスな美女イザベル。小生意気なコンピュータ少年のマイケル。そしてスリーメイスンの面々たち。特にスリーメイスンのミステリアス感はすさまじい。

謎の羊の仮面を被った秘密結社。ステレオタイプな秘密組織で、ナンバーワンは、特殊な力を使うことができる。この不気味なナンバーワンとルパンたちが対決するのかと思いきや…。ナンバーワンがあっさりと仲間にやられてしまう。

イザベルはスーパーエッグを狙っている。ルパンたちと行動を共にしているのだが、明らかに何か秘密がある。不二子よりもしたたかな女なのは間違いない。イザベルが実は組織の元ナンバーツーであった。そして、ナンバースリーと協力してりもする。スリーメイスンの幹部たちとルパンたちがわちゃわちゃとする。

絵柄が独特なので、そこにいちいち目がいってしまう。時代的なものなのだろうが、コンピュータの描写がありえないほど古臭い。テープがガチャガチャと動いているのは、何十年前?という感じだ。

世界のコンピュータをハッキングし、冷戦中の米ソが核ミサイルの撃ち合いとなる。やはり冷戦時代でコンピュータのハッキングとなると、この流れになるのだろう。天才少年のマイケルが最後には壁一面に並んだ巨大なコンピュータのボタンを押しまくり、ミサイルを止めている。

この古さが逆に新しく感じてしまう。強烈なインパクトがあるのはスリーメイスンと、古いコンピュータの数々だろう。ルパンシリーズとしての第一弾の特殊さを感じてしまう。

オリジナルキャストたちの絵柄が特殊だ。



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