ラン・オールナイト


 2018.4.25      息子のためにボスと戦う 【ラン・オールナイト】

                     
ラン・オールナイト
評価:3

■ヒトコト感想
ボスへの忠誠心よりも息子の命をとった男の物語。殺し屋のジミーがボスであるショーンの息子を殺してしまい、そこからジミーはショーンに狙われることになる。ショーンの息子の暴走によりジミーはやむを得ずショーンの息子を射殺することになる。ここでポイントなのは、落ちぶれたジミーを常に気にかけていたのがショーンだということだ。

ある意味ショーンを心酔していたはずのジミーが、ショーンの息子を殺害し、それをジミーの口から聞いたショーンの苦悩の表情が物語のピークだ。巨大組織のボスであるショーンがジミー親子を追い詰める。ショーンの復讐方法が、ジミーの息子を殺し、それを知り唖然となったジミーを見ること、というのも強烈だ。

■ストーリー
殺し屋として闇の世界に生きるジミー(リーアム・ニーソン)は、仕事のために家族を捨て、一人息子のマイク(ジョエル・キナマン)とも疎遠になっていた。しかし、ある日、殺人現場を目撃して殺されそうになっていたマイクを救うため、NYを牛耳るマフィアのボスの息子ダニーを射殺してしまう。

ボスのショーン(エド・ハリス)とは固い絆で結ばれた30年来の親友だったが、息子を殺されたショーンは、嘆き、怒り、ジミーに宣告する。「お前の息子を殺して、お前も殺す」と。朝が来る前にジミーを葬ろうと、ニューヨークは今、街中が敵となった。父と子の決死の戦いが始まる――。

■感想
ボスであるショーンのために汚れ仕事をすべて受けもっていたジミー。殺し屋のジミーは酒浸りとなり落ちぶれた姿となる。しかし、常にショーンはジミーを気にかけ、手助けしようとする。この二人の関係性がありつつの、その後の出来事が起こる。

ジミーは息子のマイクを守るために、ショーンの息子を射殺する。ショーンはダメ息子の暴走で、ジミーが悪くないとわかっていながら、マイクを殺害するよう部下に指示をだす。息子の死をジミーから知らされた瞬間のショーンの表情が本作のピークだ。

ジミーとショーンの関係がどうなっていくのか。ジミーはマイクを守るために、ショーンの部下たちと対決する。ショーンはジミーの恐ろしさをよく知っているため、特別な殺し屋を用意する。途中で、ジミーはショーンに対してマイクだけは助けてくれと懇願するのだが、そこで告げたショーンの言葉は衝撃的だ。

昔からの仲間と言えども、血を分けた息子の死を前にしては、すべてを凌駕する力がある。強烈なインパクトはないのだが、ショーンとジミーの関係性が物語を面白くしている。

自分の父親が殺し屋であることに嫌気がさし、ほぼ絶縁状態だったマイクとジミー。ジミーが自分の命を助けてくれたと知りながら、マイクは反発心を解くことはできない。ジミーに連れられ、ショーンの追っ手から逃げていく過程で、次第にマイクはジミーの気持ちに気づいていく。

ジミーもショーンも息子に対する愛にあふれている。ただ、息子たちは親に反発し、その愛に気づくことはない。最初は温厚なショーンが次第に変わっていく姿もポイントかもしれない。

ショーンとジミーの関係性がすべてだ。



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