2019.8.26 ポップすぎるゾンビ映画【ロンドンゾンビ紀行】
ロンドンゾンビ紀行 [ アラン・フォード ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
ロンドンの工事現場からゾンビが生まれてくる。瞬く間に町中にゾンビがあふれかえる。典型的なゾンビ映画なのだが、主人公の兄弟がちょっと間抜けなのが良い。個性的な仲間と共に銀行強盗を計画し実行する。その逃走途中でゾンビに遭遇しパニックになる。シリアスな要素はなく、明るくポップなゾンビ映画だ。
当然ながらゾンビ映画なのでグロテスクな映像満載だ。それでも、登場人物たちのおバカな発言と、軽妙な音楽でコミカルな雰囲気を演出している。ぼんくら兄弟が最後に目指すのは老人ホームにいる偏屈な祖父の救出だ。ヨボヨボの老人たちが、兄弟が持ち込んだ機関銃を使いゾンビたちをぶち殺す場面は爽快かもしれない。強烈にポップなゾンビ映画だ。
■ストーリー
都市開発が進むイースト・ロンドン地区の工事現場で、古代遺跡とともに、ゾンビを発見! その一方では、閉鎖の危機に追い込まれた老人ホームを救うため、地元のボンクラ兄弟が銀行強盗計画を進めていた・・・2つの事件が同時に起こった時、ロンドンは前代未聞のパニックに陥る! ?
■感想
序盤でボンクラ兄弟とその仲間たちが銀行強盗を企てる部分が描かれている。どうにも頼りないメンバーでの銀行強盗。それと並行して兄弟の祖父が登場してくる。かなりの頑固おやじで、閉鎖されそうな老人ホームで生活している。祖父思いの兄弟は老人ホームを救うために銀行強盗を計画する。
タイトルのとおりゾンビ映画なので、ここでゾンビが登場してくる。お決まりどおりゆっくりと歩きながら人を襲う。ゾンビに噛まれた者はゾンビになる。増殖していくゾンビたち。
兄弟は銀行強盗をし、人質をとりながらゾンビから逃げ続ける。おまぬけな仲間たちは次々とゾンビになっていく。ゾンビのグロテスクさはあるが、シリアスな雰囲気ではない。ゾンビに腕をかみつかれ、とっさにゾンビの頭を吹き飛ばすが、あごだけが残る。
本来なら気持ち悪い場面のはずが、どうにもコミカルな印象となっている。人がゾンビになるというシリアスな場面もどこかドライで、二階建てバスで逃走するシーンでは、ゾンビを轢きながら爆走する面白映像となっている。
ゾンビに囲まれて絶体絶命になっても奇策で乗り切る。祖父が住む老人ホームへ助けに向かい、その後船に乗って脱出するまでが本作のピークだ。兄弟たちが持ち込んだ機関銃やマシンガンをヨボヨボの老人たちが使いこなす。
まるで元軍人のように銃の扱いに慣れており、ゾンビたちをせん滅する老人たち。船での脱出の場面では、祖父が自己犠牲の精神で仲間たちを逃がすため、ゾンビの犠牲となる…。ここでもヒーロー的な雰囲気が強いがシリアスではない。当然ながら大逆転もある。
ポップすぎるゾンビ映画だ。
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