2018.3.6 型破りなチームが凶悪犯罪を解決 【ロンドン・ヒート】
ロンドン・ヒート [ レイ・ウィンストン ]
評価:3
■ヒトコト感想
ロンドン市内で高い検挙率を誇る警察の特捜隊(スウィーニー)。残忍な強盗事件などに対応してきたチームだが、荒っぽい捜査のため、上層部からは目をつけられている。スウィーニーのリーダーは粗暴で犯罪者たちから恐れられている男だ。見た目はただの小太りなおっさんだが、沸点の低い暴力的な男だ。
勢いだけですすむスウィーニーが、ある凶悪な強盗殺人事件の犯人を誤認逮捕してしまう。そこでスウィーニーのリーダーは、公安に逮捕されてしまう。ロンドンの市警はこれほどまでに暴力的な警察が存在するのだろうか。暴力的な存在に対して、周りもどこか許しているところがある。ラストでは暴力刑事たちはカーチェイスを繰り返しみごと犯人たちを殲滅している。
■ストーリー
ロンドン市内で、武装集団が宝石店を遅い、更には無抵抗の人質を射殺して逃走するという残忍な強盗事件が発生する。特捜隊<スウィーニー>は、緻密な分析力と抜群のチームワークで、すぐに容疑者を割り出し逮捕に踏み切る。しかし、緊迫する取り調べの中、主犯格の男はアリバイを主張し釈放されてしまう。
すると今度は、それを待っていたかのように、銀行が襲撃される。上層部からの静止命令を振り切りチーム単独で現場に向かったスウィーニーだったが、一般市民をも巻き込む激しい銃撃戦の末、犯人を取り逃がしてしまう。大きな失態を演じたことで、全ての捜査活動を禁じられるスウィーニー。しかし彼らは、上層部の圧力に屈することなく、水面下で過激な追跡を開始しようとしていたのだった!
■感想
型破りな暴力刑事チームが、ロンドンの凶悪犯罪を検挙していく。凶悪な強盗チームなどに対しては、暴力で対向する警察側のチームが必要となる。スウィーニーの暴れっぷりがすさまじい。何をするにも拳銃は必須で撃ちまくりにカーチェイスしまくりだ。
ある凶悪な強盗事件が発生した際には、犯人と思しき人物に心当たりがあると、すかさず乗り込んで激しいカーチェイスの末相手を確保する。そして、拷問に近いような取調べをして自白させようとする。違法捜査満点の流れだ。
スウィーニーの横暴な捜査に目を付けた公安は、スウィーニーのリーダーを逮捕しようとする。エリート然とした男があらを探そうと押し寄せる。実はスウィーニーのメンバーにエリート刑事の妻がおり、リーダーはその女と不倫関係にある。まさにドロドロとした状況だ。
凶悪犯逮捕という実績だけを追い求めるリーダー。対して、抑えた捜査をさせようとする上司。この手の型破りなチームは、自分たちの捜査にこだわりがあるので、周りから言われたくらいで変わるはずがない。定番的流れだ。
違法捜査の責任をとらされたリーダーは、投獄されることになる。が、そこから真犯人の目星がつき、リーダーの誤解がとけることになる。ここから怒りのリーダーの行動が始まる。犯人逮捕への執念はすさまじいものがある。
周りからいちもく置かれるようなチームになるには、それなりに尖った行動をとる必要があるのだろう。ラストのカーチェイスでは、バタバタと激しく動きながら強烈なインパクトがある流れとなる。悪が反映するというわけではないのだが、個性的な動きを見せるチームがその真価を存分に発揮している。
逮捕するためならなんでもやるという典型的なチームだ。
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