2020.9.15 残酷な映像もポップな曲と演出でユーモラスに【ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ】
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ /ガイ・リッチー
評価:3
■ヒトコト感想
はるか昔に見た作品を見返してみた。若者たちがマフィアに騙され借金を背負わされる。法外な金を要求されたため、隣に住むチンピラたちを襲い金を奪おうとする。チンピラたちは麻薬王の麻薬製造工場に入り込み麻薬と金を奪う。3者がそれぞれの動きをした結果、偶然の妙により大金は行ったり来たりする。
強盗コンビや借金取りの男、そしてマフィアの親玉など、それぞれに思惑がある。アンティークの高価な銃を奪いに押し入った先には、なぜか依頼者がおり銃撃戦の末相打ちしたり。基本は相打ちの連続となり、最後には若者たちが何も手に入れないかわりに借金の返済に成功するという流れだ。映像的な古さはあるが構成の面白さはピカイチだ。
■ストーリー
ロンドンの下町の若者たちが、ギャンブルで作った借金を返すために、隣の部屋のマフィアの情報を盗み聞きして、マリファナ工場を襲撃。ところが、奪ったマリファナを売ろうとした麻薬王は、そのマリファナ 工場のボスだった! ユニーク&スマートな映画を撮り続けるガイ・リッチー監督のデビュー作。
■感想
ロンドンの下町で若者たちがやらかしてしまう。大金を手に入れないと指を切られる。焦った若者たちが選んだ手段は、隣に住むチンピラたちの計画を盗み聞きし、大金をうばいとる計画だ。隣のチンピラたちは麻薬工場に押し入り大金と麻薬を手に入れるのだが、若者たちに奪われてしまう。
麻薬王は自分の工場を襲われたと知り、若者たちの家を襲撃するのだが…。隣に住むチンピラたちは隣の若者が盗んだと知り、部屋で待ち伏せする。ここで麻薬王とチンピラたちの同士討ちが始まる。
基本はこの同士討ちや、ちょっとしたタイミングでのゴタゴタがある。強盗に押し入った二人組は、アンティークの拳銃を手に入れるために奔走する。まわりまわって奪われた銃を取り返すために押し入った先には、二人組に依頼をした男がいた。
アベコベに襲撃してしまい、結局は同士討ちをしてしまう。運が悪いという言葉では説明できない、タイミングの妙だ。そこから若者たちは自分の部屋が血みどろの銃撃戦のあとを見て、真っ青になる。強烈すぎる流れではあるが、最後の最後には若者たちはうまく物事をすすめている。
借金の取り立てはなくなったのだが、大金は消えてなくになる。最後には古い銃だけが手元に残るのだが…。危ないということで銃を捨ててこいと仲間に命令する。ただ、結局のところ、その銃が高価なことに気づくのだが…。
銃はロンドンの川の奥底に沈んでいく。残酷な銃撃シーンにもポップな曲を流すことで、全体としてユーモアにあふれた展開となっている。実際には血みどろの殺し合いの作品なのだが、それを感じさせないカメラワークと演出がある。
かなり久しぶりに見たが、十分楽しめた。
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