ローズの秘密の頁


 2020.6.5      精神に異常をきたした女【ローズの秘密の頁】

                     
ローズの秘密の頁 [ ルーニー・マーラ ]
評価:3

■ヒトコト感想
精神に異常をきたし、長期間入院しているローズと病院を訪れた精神科医スティーヴンの物語。病院で40年もの歳月を過ごしてきたローズがなぜ病院へ入院することになったのかが回想形式で語られている。ローズは自分の赤ん坊を殺した罪を背負っている。ローズが大切にしている聖書を見つけたスティーヴンは、ローズの過去を調べるうちに…。

過去のローズは確かにエキセントリックな部分があり、その美貌から余計な男たちの視線を集め、他の女たちからやっかまれる存在であった。イケメン神父や他国のパイロットとの恋、そして妊娠から出産まで。ローズの思い込みが精神を病むきっかけとなっているが、ラストでは驚きの真実があきらかとなる。

■ストーリー
取り壊しが決まった聖マラキ病院。転院する患者たちの再診のために病院を訪れた精神科医スティーヴン・グリーン(エリック・バナ)は、病院で40年間もの長い時間を過ごしてきたローズ・F・クリア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)を看ることになる。彼女は自分の赤ん坊を殺した罪を背負っていた。しかしローズは、その罪を否認し続け、自身を本名とは別の「ローズ・マクナルティ」と名乗り続けていた。

グリーン医師は、ローズが大切にしている1冊の聖書の存在を知り、彼女の過去に興味を持ちはじめる。ローズは何十年にもわたって、聖書のなかに秘かに日記を書き綴っていたのだ。そして彼女は日記を辿りながら半世紀前の記憶を遡り、グリーン医師を前に自分の人生を語り始める――

■感想
晩年のローズは白髪を振り乱し、目だけは異様に強い光をはなっている。ただ視線はどこを向いているのかわからず、口走る言葉も支離滅裂。精神に異常をきたした人物と評価されるのは間違いない。そんなローズにスティーブンは何かを感じ取り、自分の責任で看ることになる。

ローズが精神に異常をきたしたのには理由がある。ローズの聖書をスティーヴンが調べていくうちに…。ローズは戦争時代に辛く苦しい状況にあった。へたに美しいだけに男や女たちからも攻撃の対象となってしまう。

ローズは敵国のパイロットと恋におち、そして妊娠してしまう。序盤ではイケメン神父が登場し、ローズに気のあるそぶりを見せていたので、神父とくっつくかと思いきや…。現代のローズは子供を自分が殺したと思い込んでいる。

スティーヴンはローズに親近感をもたずにいられない。物語はいくつかの伏線がありローズとスティーヴンに何か関係があるように描かれている。ローズが妊娠し出産するまでには相当な困難が待ち受けている。そして、無事出産したかと思いきや…。

ローズ自身の無茶はすさまじい。妊娠した状態で海の中に入り泳いでしまう。自ら流産させにいったようなものだろう。それまでの様々な問題の数々が、自分で処理できなくなった上での行動なのだろう。ローズは最終的に自分が赤ん坊を殺したと思い込んでしまう。

実は赤ん坊は生きていた。それもイケメン神父により助け出されていた。そして、最後の衝撃としては、スティーヴンが実は…。それまでの伏線の数々がここで回収される。ある程度先は想定できるのだが衝撃的なのにはかわりない。

ローズに異常な部分があるのは間違いない。



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