リベンジ・リスト


 2019.7.20      悲しみの表情が似合うトラボルタ【リベンジ・リスト】

                     
リベンジ・リスト [ ジョン・トラボルタ ]
評価:3

■ヒトコト感想
突然、強盗に妻を殺害された失業中の中年男。なぜ自分たちが?というやるせない気持ちがつのる。警察の捜査で犯人と思わしき人物が発見されるが、男の証言にも関わらず犯人はあっさりと釈放される。理不尽なこの世の中に怒りを感じる男。そして男は本性を現すことになる。

かつて数々の殺しを請け負ってきた男は、復讐のために再びその牙を研ぎ始める。ジョン・トラボルタが理不尽に妻を殺害される男を演じている。偶然の通り魔的な犯行と思われていたが、実は裏には大きな権力が関わっていた。中盤まではただのチンピラ組織に対する男の復讐劇かと思った。それが、実は後半には大きく変化していく。中年男が昔を思い出し、仲間と共に復讐に燃える物語だ。

■ストーリー
目の前で強盗に妻を殺害された失業中の中年男。容疑者は捕まるが、裏社会と繋がっている悪徳警官によって釈放され、事件は闇に葬られる。理不尽な社会と、妻を守れなかった己の無力さへの怒りが、捨てたはずの過去を呼び覚ます。善良な市民として暮らす男は、かつて、数々の殺しを請け負ってきた特殊部隊の元工作員。封印していた殺人術を総動員し、復讐に手を染めていく。やがて、妻の死に隠された巨大な陰謀を知ったとき、男の怒りは臨界点を突破する―。

■感想
通り魔的に突然妻を殺害された中年男。チンピラに絡まれてから、妻が殺害されるまであっという間だった。善良な市民である男は、警察の捜査に協力し無事犯人逮捕にこぎつけたかと思いきや…。警官もグルとなり犯人を釈放してしまう。

この時の男の絶望感はすさまじい。なぜ?どうして?という思いが頭を駆け巡る。警察までもがグルとなっていることを知ると、男は復讐に動き出す。ただの善良な市民と思われていた男が、実は過去に殺しを請け負っていた元工作員だった。

強烈なインパクトがあるわけではないが、元工作員である男が仲間と共に復讐する姿というのは見ていてワクワクしてくる。特に、トラボルタの相棒となった男が小粋な冗談を交えながら、うまい具合に復讐を手助けする。トラボルタがピンチにおちいると、すかさず助けに入る。

トラボルタが四方八方から銃弾を浴びせられ入院した時には、医師の格好をして助けにくる。絶妙なタイミングでやってくる男。実はトラボルタよりも、よいポジションにいるのではないかと思えてきた。

不運のせいで奥さんが殺されたかと思いきや、実は奥さんは狙われていた。チンピラが出合い頭に殺したのではなく、最初から計画されていた殺しだった。それに気づいたトラボルタは、仲間と共に巨大権力に対して復讐を実行する。

その際には、当然ながらグルである悪徳警官に対してもしっかりと鉄槌を食らわせている。狙う側も、ただの無職の男の妻を殺害するだけかと思っていたら、実は旦那の方が殺し屋だったというのも、ただの不運でしかない。

トラボルタは悲しむ表情が似合う。



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