リービング・アフガニスタン


 2021.4.9      実話を元にしたソ連・アフガン戦争の衝撃【リービング・アフガニスタン】

                     
リービング・アフガニスタン
評価:3

■ヒトコト感想
アフガニスタンで実際に起きた出来事が描かれているらしい。ソ連の自動車化狙撃師団に、人質救出作戦が命じられる。アフガニスタンとソ連の戦争についてはほとんどイメージがない。ただ、ソ連がアフガニスタンの地でゲリラたちに苦戦しているのは理解できた。ソ連の戦闘機が撃墜され、パイロットである将軍の息子が捕虜となる。ソ連の兵士たちの中には、アフガニスタンの現地人たちから強引に搾取したりもする。

狙撃師団たちは人質交換の交渉をするのだが、相手のムジャヒディンを信用することができない。ソ連側の目線とアフガニスタン側の目線がある。ゲリラとしてアフガニスタンの住人がソ連の兵士たちを攻撃する。ソ連軍からすると常に油断できない状態は神経をすり減らすことになるのだろう。

■ストーリー
1989年、ソ連・アフガン戦争。第108自動車化狙撃師団に、ある極秘指令が下される。戦闘機が撃墜され、将軍の息子であるパイロットがイスラム組織ムジャヒディンの捕虜になってしまったのだ。兵士たちは人質救出のため、敵地に潜入し激戦を繰り広げる。一方、KGBのドミトリッチ大佐は、ムジャヒディンとの人質交換取引を模索していた。だが捕虜が脱走を図ったことから、事態は予想外の方向へ展開してゆく…。

■感想
将軍の息子とひとりの兵士がイスラム組織のムジャヒディンに捕らえられてしまう。パイロットの方は撃墜されたため、パラシュートで降りたところを捕らえられる。兵士は、アフガニスタンの市民にあくどい取引を持ち掛けていたため、イスラム組織に拉致されてしまう。

ふたりはソ連との身代金の交渉のために捕らえられているのだが、捕虜の生活環境は決して良いものではない。ここで描かれるアフガニスタンの組織は兵士だけでなく、市民や小さな子供までも銃をもって戦う状況となっている。

自動車化狙撃師団は、危険な取引と知りながら、将軍の息子を助けるということで交渉をすすめる。アフガニスタン側も、様々な策略を練っているのだが、最終的には金を手に入れるために動き出す。ここで、人質として捕らえられていた二人のうち、将軍の息子は隙をついて逃げ出してしまう。

その結果、偶然居合わせた少年に撃ち殺されてしまう。将軍の息子を助けるための人質交換が失敗したことで、物語は大きく動き出す。人質交換により一旦は戦争は終結したかにみえたのだが…。

KGBのドミトリッチ大佐は、将軍の息子の救出には失敗したが、部隊を退かせるための交渉には成功した。ソ連の兵士をムジャヒディンのところに残して部隊は撤退する。すべての部隊の撤退が確認できると兵士は解放される手はずだったのだが…。

将軍が息子の復讐のため独断でヘリでの爆撃をする。ドミトリッチ大佐が平和的に戦争を終わらそうと思ったのだが、アフガニスタンの市民を含めてすべてを爆撃してしまう。これが、現実に行われたとなると衝撃的でしかない。

全てが実話をもとにしていることに衝撃を受けた。



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