2021.8.3 動きは遅いが妙な迫力のあるセガール【リターンド・ソルジャー 正義執行人】
リターンド・ソルジャー 正義執行人 [ ヴィクター・ウェブスター ]
評価:3
■ヒトコト感想
沈黙シリーズのスティーヴン・セガールの作品。セガールが強烈な殺し屋アレクサンダーとして暴れまわる。武器商人の中国人がラスボスだ。マフィアの抗争に巻き込まれたサーシャ親子を救うために、表の肩書は便利屋であるアレクサンダーが動き出す。
そもそもサーシャたちはマフィアと協力して仕事をしていたが、ひょんなことから娘を人質にとられる状態となる。もともとアレクサンダーは武器商人を殺害するミッションに失敗したことから、武器商人をつけ狙う。アレクサンダーは激しいアクションをするわけではない。ゆっくりと動き、相手を壊していく。ラストでは、武器商人の部下たちに囲まれた状態でありながら、武器商人に「殺す」と迫る場面は強烈だ。
■ストーリー
軍人のアレクサンダーは、敵のアジトを強襲したのだが…寸前のところで凶悪な武器商人チャンを取り逃がし、さらに民間人の子供を爆撃に巻き込んでしまった。この出来事がきっかけになり、軍役を退いたアレクサンダーは、数年後、ロシアのとある街で小さなアパートに暮らし、便利屋をしていたのだが…隣に住む幼い少女とその姉がマフィアの抗争に巻き込まれてしまう!アレクサンダーは、二人の兄で、地元のマフィアに属しているサーシャと協力して悪に立ち向かうのだが…実は、アレクサンダーにはもう一つ、隠された目的があり…。
■感想
セガールが演じるアレクサンダーは明らかに体が太く、ゆっくりとした動きではあるのだが、打撃には相手を破壊する重さと迫力がある。武器商人に捕らえられたサーシャを助けるために、武器商人の屋敷に向かう場面では、最初から強行にでるのではなく、金を払うから娘を開放しろと言う。
武器商人たちは、自分たちの利益になるように一旦はその申し出を受け入れる。ただの便利屋ということでアレキサンダーのことを甘く見ていたのだろう。別のルートで娘を救い出す動きはしていたのだが…。
武器商人は冷酷非道だ。仲間に対しても、目の前に金をもってこないと殺すと脅す。そして、一度の失敗で、部下をあっさりと殺害したりもする。そんな状態であるので、周りの部下たちはピリピリしているのだが…。
アレクサンダーたちが、ひそかに動き出し、仲間を救出したりもする。ラストでは武器商人の手には小さな娘しかいない。その娘を人身売買の組織に売り払い、なおかつアレキサンダーからの金も手に入れようと考えるのだが…。ラストのアレキサンダーが金を持って武器商人の屋敷に入り込む場面が強烈だ。
アレキサンダーは武器商人の目の前に金を見せるのだが…。常識的に考えると、武器商人は大勢の部下に囲まれ、アレキサンダーはたったひとり丸腰の状態だ。武器商人が圧倒的強い立場にいるのだが、ここでアレキサンダーは驚きの行動にでる。自分が殺し屋ということを明かし、今すぐ武器商人を殺すと言う。
落ち着き払った表情で語るその姿には圧倒されてしまう。そして、たったひとりで組織を壊滅させてしまう。セガールの年齢的なものなのか、動きは遅いのだが逆にそれが妙な迫力となっている。
アレキサンダーの強さに圧倒されるばかりだ。
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