レプリカズ


 2021.2.23      近未来のシステムでレプリカを作る【レプリカズ】

                     
レプリカズ [ キアヌ・リーブス ]
評価:3

■ヒトコト感想
科学者のフォスターが禁断の実験に手を染める。元は人間の意識をロボに移植する実験を行っていたが、家族旅行の際に車の事故が起こり家族全員が死んでしまったことから家族のクローンを作り、そこに家族の意識を移植しようとする。フォスターが求める最終系にはかなりハードルがある。まずクローンとして元と同じ姿に成長させること。ここが本作ではわりとスムーズに成功している。

倫理観と法律さえクリアになればいつでもクローンを作ることは可能なのだろうか。。。その後、ドタバタがありながらも記憶を操作し家族を蘇らせている。末っ子のゾーイだけが機器が足りないため、蘇らせることができなかった。。なんだかあまりに高いハードルを軽々と乗り越えすぎている。

■ストーリー
神経科学者ウィリアム・フォスターは人間の意識をコンピュータに移す実験を今にも成功させようとしていた。しかし、突然の事故で家族4人を失ってしまい、タブーを犯す決断をする。彼は家族の身体をクローン化し、意識を移し替え、完璧なレプリカとして甦らせることに成功したのだ。ただし、彼らの記憶を少し改ざんして―。家族と幸せな日々を送ろうとするウィリアムだが、研究を狙う政府組織が、サンプルとして家族を奪おうと襲い掛かる。愛する家族のため、暴走した科学者の戦いが今、始まる!

■感想
冒頭、フォスターが兵士の意識をロボに移植しようとする。その際の操作画面がいかにも近未来でよい。バーチャルな画面を手の動きで次々と複雑に操作していく。そして、ロボに兵士の意識の移植が成功したのだが…。ロボは暴走する。

近未来感あふれる冒頭から、フォスターの仕事は出資者からすぐに結果を求められていることがわかる。フォスターは辛い状況にありながら家族旅行にでかけるのだが…。そこで事故にあい家族が全員死んでしまう。ここで、フォスターは禁断の手段にでることになる。。

家族を蘇らせるためにまずはクローンを作る。これは同僚の協力で無理やりやりきっている。クローンを丁度よい年齢で成長を止めるなど、かなりご都合主義が目立つのだが、とりあえず倫理観と法律さえ超えればクローンを作ることにそれほどハードルは高くないように思えてしまった。

そこから、家族のクローンに意識を植え付けることになるのだが…。ここで末っ子のゾーイだけ機器がないため、クローンを作れないことに気づき、フォスターは家族の記憶をゾーイの部分だけ抜き取る。こんなことが本当にできるのか?という思いが強くなる。

家族が蘇ったとしてもまだ問題は山積みだ。今度は、出資者に禁断のクローンを作ったことがバレてしまう。ラストの展開はかなり急転直下だ。家族のクローンになんらかの不具合がでるか、それとも邪魔がはいるのか。間違いなくフォスターと家族は元通りにならないと思っていたのだが…。

予想外に、フォスターはロボに自分の意識を植え付けるというアクロバティックな方法で事態を乗り切っている。ラストでもこの技術を使い、大富豪の老人に永遠の命を与えるようなそぶりすらある。

かなり技術的にありえない展開が続いていく。



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