レポゼッション・メン


 2019.2.21      ローンを滞納すると人工臓器を抜きとられる 【レポゼッション・メン】

                     
レポゼッション・メン [ ジュード・ロウ ]
評価:3

■ヒトコト感想
未来では最新技術により人工の臓器が当たり前の世界となる。体の中でおかしくなったパーツを人工物に取り換える。それは人間の再生にも近いのだが、当然、莫大な費用がかかる。皆ローンを組んで支払いをするのだが…。

ローンを三カ月滞納すると回収屋がやってくる。本作の主人公である回収屋のレミーは、ひょんな事故から自らも人工心臓を埋め込むことになり…。まず、回収屋の業務がすさまじい。滞納者を見つけ出すと、電流で気絶させそのままメスで体を開き人工臓器を回収する。当然、回収された人間は死んでしまう。回収屋の残酷さを知るレミーだからこそ、回収屋に狙われることを避けるため、最後まで人工臓器を拒否しつづけてきたのだが…。

■ストーリー
ジュード・ロウ主演のSFサスペンス。近未来では“レポゼッション・メン”と呼ばれる回収担当者が臓器を回収していた。“レポメン”のレミーは自らも人工臓器を埋め込まれ…。

■感想
怪我や病気で臓器がダメになっても、人工臓器を使うことで健康的な生活ができる。臓器だけでなく、関節や耳や目なども人工物で代替できる。そんな未来の世界で、人工物を体に埋め込んだ者たちは、ローンの支払いに追われ、ローンが払えないとなると途端に回収屋につけ狙われることになる。

人工の臓器で健康になれるのはまさに夢の未来だろう。ただ、当然ながら莫大な費用がかかる。背に腹は代えられないとローンを組んで健康体を手に入れるのだが…。結局ローンが払えなくなり、回収屋につけ狙われることになる。

回収屋のレミーはまさに冷酷非道でテキパキと仕事をこなす。目の前に滞納者がいれば、即座に電流で昏睡させメスで腹をかっさばいて臓器を取り出す。体の中に手を突っ込み人工臓器を取り出す映像はフィクションとわかっていても強烈だ。

そんなレミーが、事故で体に人工心臓を入れることになる。すると、なぜか急に恐ろしくなり回収業務もできなくなる。八方ふさがりのレミーは、元同僚たちの回収屋に狙われることになるのだが…。体中に人工物を埋め込んだ女と共に、レミーは回収屋から逃げ続けることになる。

ここからはアクションなのだが、臓器を回収したことにすればよいということで、今現在体の中に入っている臓器をスキャンさせ回収したと思わせたりもする。この時の映像がまた気持ち悪い。スキャンする機械を体の中に入れてスキャンする。激烈な痛みが伴う作業だ。

レミーと女は無事回収屋の魔の手から逃れられたかと思いきや…。ラストのオチはなんだか悲しくなる。すべてが人工で賄える世界なので、人の脳に対しても、損傷を受けてから改善する方法も当然ある。このラストは衝撃だ。

近い将来ありそうな未来だけに恐ろしい。



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