レモネード・マウス


 2019.11.12      Eテレの作品的大げさな展開【レモネード・マウス】

                     
レモネード・マウス
評価:2

■ヒトコト感想
まるでEテレで夕方にやっているアメリカのドラマのようだ。多種多様な人種の子どもたちの日常をドラマとして描く。まるでその出演者たちが、少し成長し高校生となりバンドや恋愛にとりくんでいるようだ。アメリカと日本の違いだろうが、どうにも個性が強い。学校と一体化しているというよりは、学校から離れたスタンスで少年少女たちは自分たちの個性を示している。

バンドではライバルが存在し、バンド内での恋愛や学校とのゴタゴタもある。ライブのシーンでは信じられないような盛り上がりをみせる。バンドメンバーは個性があり、それぞれが家庭になんらかの悩みをもっている。バンドが成功することで、それらの家庭の悩みも一気に解決している感じだ。

■ストーリー
学校に不満を持っていたステラは、バンドを通じて革命を起こそうと考え、モー、ウェン、チャーリーそしてオリビアに誘いかける。バンド名は「レモネード・マウス」。ステラはリードギター、ウェンはキーボード、モーはベース、チャーリーはドラム、そしてオリビアがリードボーカルを担当。寄せ集めに過ぎない5人だったが、音楽の力で次第に結束を固めていく。

■感想
ステラが中心となりバンドを組む。そのスタートがなんとも奇妙だ。ひとつの部屋に集まり、誰となく楽器を演奏し始め歌い始める。そこでいつの間にか急造のバンドが誕生してしまう。まさにありえない展開だ。強烈なインパクトはないのだが、バンドメンバーの個性とはねっかえり具合がすさまじい。

バンドメンバーはそれぞれ家庭に問題を抱えている。父親や兄弟がみな天才的な頭脳をもっていて、自分ひとりだけが音楽に興味をもつ。ある者はサッカーをやりながらハーバードにすすむことを親から望まれている。それらをすべてバンドで成功することで弾き飛ばしている。

バンドではお決まりどおりライバルが登場してくる。バンドのライブシーンでは信じられない盛り上がりを見せている。基本はバンドメンバーの悩みと学校との対立。そしてライバルとの闘いがメインだ。ただ見ていると、どうしても鼻につくのは出演者たちの演技だ。

Eテレに登場するような少年少女のドラマ的大げさな演技。吹き替えだからというのもあるのだろうが…。違和感しか感じない。さらには、バンド名がレモネードマウスということで、学校の地下にあるレモネードの自販機撤去に反対して補導されたりもする。

もはやこの手の作品の定番なのだろうが、ラストは大盛り上がりのライブで終わる。バンドメンバーそれぞれの悩みは、バンドで成功することですべて解決しているという流れだ。ディズニーオリジナルのドラマということで、ターゲットは高校生以下なのだろう。あらゆる部分が子供だましに見えて仕方がない。

それぞれのキャラクターの考え方の子どもっぽさが悪い方にでている。大人びて見えてはいるが、結局のところただの少年少女なのだろう。

Eテレの作品と言われてもまったく違和感がない。



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