レゴバットマン ザ・ムービー


 2020.5.1      バットマンは敵がいないと成立しない?【レゴバットマン ザ・ムービー】

                     
レゴ バットマン ザ・ムービー [ ウィル・アーネット ]
評価:3.5

■ヒトコト感想
レゴバットマンを見たのは二回目だ。形がレゴなだけで中身はバットマンそのものだ。独特なギャグを付け加えながらレゴのコミカルさでバットマンのシリアスな部分も交えている。特に秀逸なのは、レゴの表情だ。バットマンから最大の敵ではない、と言われたジョーカーは次第に泣きそうな表情となる。ただレゴの表情がゆっくりと変わっているだけだが、アニメよりも感情移入してしまう。

ストーリー的にはなんだかよくわからないまま、元のさやに納まった感じだが、キャラクターの個性がすばらしい。敵キャラにしてもジョーカー以外にもロードオブザリングのサウロンが登場したりと、なんでもありな状況となっている。レゴだからこそだせる雰囲気だ。

■ストーリー
悪いヤツらから街を守るレゴ(R)バットマンは、みんなの人気者。だがその正体は超“かまってちゃん”な、こまったちゃんヒーローだった。そんなある日、元気すぎる新入りがやってくる。パンツ一丁の“パンいち”ボーイ、ロビンのせいでバットマンのペースはガタガタに。おまけに世界をのっとろうと、ジョーカーが悪の軍団をめざめさせてしまうのだった…。

■感想
レゴのバットマンだ。形はレゴで、レゴ独特の面白さがあるが内容はわりとシリアスなバットマンだ。バットマンは正義のヒーローだが、敵がいてこその存在だ。ジョーカーがいなくなったとしたらバットマンの存在意義はなくなってしまうのか?

バットマンが実は孤独な生活をしており、家に帰ってひとりで食事をチンして食べ、夜はひとりっきりで大画面で映画を見る。孤独なようだが、そこにロビンという養子が加わったことでバットマンの生活が大きく変わっていく。

レゴだからこそ表現できることがある。四角のブロックなのだが、細かい動きができない代わりにデフォルメの面白さがある。ジョーカーとの最終決戦も、極悪な者たちとの闘いも、細かな描写はないのだがブロック独特の良さがある。

いったん破壊されたバットカーであっても、すぐに部品を集めて再構築したり。ロビンがスーパーマンの住処に入り込む際には、ブロックを使ってスケボーを作ったり。もはやレゴならなんでもありな状況となっている。血がでたりしないのも子供たちにとってはよいのかもしれない。

バットマンは実は孤独だった。スーパーマンの家で歴代のヒーローたちがパーティをしていた。そこに入り込んだバットマン。実はバットマンだけが招待されていなかった。バットマンはショックをうけながらも、なんでもないふりをする。

バットマンの孤独さをひた隠しにした強情さもよいのだろう。その他のキャラたちもレゴだからこそ表現できる良さがある。孤独のバットマンが最後の最後には家族に囲まれ、楽しく夕食を楽しみ、みんなで映画を見るのはよいシーンだ。

レゴの映画というのは独特の良さがあるのは間違いない。



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