レジェンダリー


 2021.5.7      マティアの石の価値は?【レジェンダリー】

                     
レジェンダリー
評価:3

■ヒトコト感想
神聖な聖遺物である「マティアの石」をめぐる物語だ。修道士のダーマットたちはマティアの石をローマに運ぶために旅にでる。マティアの石が入っている宝箱のようなものはかなり豪華だ。道中では豪華な宝箱に目がくらみ襲いかかってくるノルマン人たち。ダーマットたち修道士を守るのは騎士のレイモンドたちだ。

マティアの石の価値については騎士たちは半信半疑だ。ただ、その価値に気づくとレイモンドたちはマティアの石を奪おうとする。修道士たちの中でひとりの口がきけない修道士が実は元騎士ということで、命をかけてマティアの石を守ろうとする。物語のいたるところで残酷描写が繰り広げられている。修道士たちが命を懸けて守るマティアの石は、結局はただの石でしかないのだろう。

■ストーリー
1209年、アイルランド。そこは世界の果てとも呼べる島。修道士の一行は修道院の神聖な聖遺物である「マティアの石」をローマに運ぶ巡礼の旅に出る。だが、そこは数世紀にもわたり繰り返された部族間の戦争と上陸が活発化する侵略者ノルマン人らが横行する危険な旅路。信仰心の篤い、若き修道士ダーマッドと暗い過去をもつ口がきけない平修士らは、恐ろしい古代の迷信や盗賊たちに襲われながらも聖遺物を守り、旅を続ける。

しかし、道中に巡礼を守るべく参加していた騎士レイモンドらが聖遺物の価値に目がくらみ、マティアの石を奪おうと目論んでいた――

■感想
人の信仰心を試すような物語だ。エルサレムやローマの教皇の関係など詳しくはわからない。ひとつの石をめぐり人々が争うさまが強烈に描かれている。序盤ではマティアの石の正体はわからない。豪華な宝箱をローマに運ぶというミッションをダーマットたち修道士が命を懸けて実行しようとする。

宝箱に目がくらみ、ノルマン人たちが襲い掛かってくるのだが、それは騎士レイモンドたちが返討ちにする。宝箱だけ見ると、どんな宝を運んでいるのかと気になるのは当然のことだ。

中盤では宝箱の中身が明らかとなる。そこにはただの石が入っているだけ。このマティアの石にどのような価値があるのか。命を懸けて守る価値があると熱弁する修道士もいる。レイモンドは、修道士たちの強い執着心を見て、マティアの石を手に入れようとする。

レイモンドたちの裏切りにより修道士たちは襲われ殺されてしまう。ここでレイモンドたちの誤算としては、修道士の中で、元騎士がいたことだ。話すことはできないが、剣をもたせたらめっぽう強い。レイモンドたちは思わぬ抵抗をうけ、修道士たちを見失ってしまう。

ラストは生き残った修道士たちだけで海を渡ろうとするのだが…。そこにレイモンドたちの追手が迫る。元騎士の修道士は命をかけて守るように命令されるのだが…。ダーマットがマティアの石のために命を落とすことはないと抗議する。

修道士の内部でもマティアの石に対する思いに差がある。ただの石でしかないのだが、信仰心により石は人の命よりも重いものになる。ダーマットが最後には石を海に落とすシーンは、何かが象徴的に描かれているような気がした。

ただの石に命を懸けるのは、辛いことだ。



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