ライト/オフ


 2021.9.22      暗闇の中に何かいる【ライト/オフ】

                     
ライト/オフ[ テリーサ・パーマー ]
評価:3

■ヒトコト感想
子供のころ、夜、暗い廊下などで暗闇に何かいるかもと想像したことがある。そんな子供時代の恐怖をそのまま具現化したのが本作なのだろう。電気を消すと現れる謎の”それ”。電気をつけると消えるのだが…。恐ろしいのは影に入ると見えてくるのだが、光のある場所では消えてしまうこと。そのため少しでも電気を消すと獣のようなそれが襲い掛かってくる。

二足歩行をしているが猫背で獣的な雰囲気を漂わせる影。黒い影しか見えないが、ザンバラ髪で女のようであり獣のようでもある。唯一の弱点はブラックライトでは姿を消すことができないので、ブラックライトで照らしつつ強い光を体に当てることが必要だ。結局は、最後まで正体は不明のまま終わっている。

■ストーリー
電気を消したら“それ”は来る。レベッカはある日、離れて暮らす幼い弟から思いもよらない話を聞かされる。「電気を消すと、何かが来る。」“それ”は一体何なのか。なぜ彼女たちを襲うのか。やがてレベッカたち家族に隠された恐ろしい秘密が明らかになる時、史上最恐の一夜が幕を開ける…。

■感想
電気を消すと何かがくる。なんてのは暗闇が怖い子供時代であれば、だれもが考えたことかもしれない。電気がついていれば安心するが、暗闇の中をじっと見つめていると、暗闇の先から何かが来る気がしてくる。恐ろしい子供独特の妄想なのだが、それが現実となる。

レベッカの父親がまず自分の職場で暗闇だけに登場してくる”それ”に殺されてしまう。恐ろしいのは、影の部分ではそれは存在するのだが、電気がついている時には消えている。それから逃げる手段は電気をつけるしかない。

レベッカの幼い弟は、小さいころからそれの存在を知り恐怖を覚えている。母親が精神的に問題があるのだが、それでも弟は健やかに育つ。弟はそれの存在のせいで不眠症となり学校で居眠りをする。そのことで姉のレベッカが学校で呼び出しを食らう。

ここから、レベッカとその彼氏を含め家でのそれとの闘いがスタートする。母親が精神に問題を抱えていることがそれと何か関係があるのか。母親はそれの存在を容認し自分の小さいころに死んだ子供だと言う。このあたりの母親の異常っぷりが恐ろしい。

それは姿を見せ攻撃をしてくる。警察を呼んだとしても、警官までも手をかけてしまう。ブラックライトで照らし、強い光を浴びせることでダメージを与えることに成功するのだが…。それは知能があり、電気が付かないようにブレーカーを落としたりもする。

明らかに化け物ではあるが、知能があり襲う相手を判別しているようでもある。暗闇の中で怪物がひっそりと自分を狙っている。それの姿に気づいて電気をつけるとどこにもいない。電気を消すと目の前に迫っている。恐ろしすぎる。

ラストのそれが消滅した理由がよくわからない。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp