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 2019.10.9      エイリアンが…、すさまじいラストの絶望感【ライフ】

                     
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評価:3

■ヒトコト感想
宇宙空間の居住施設であるISS内部で未知の宇宙生物に襲われたらどうなるのか。最初は火星で採取された地球外生命体の調査のはずだった。その生命体が次第に成長し、まさかの展開となる。まさにエイリアン的な作品であることは間違いない。さらにいうなら、エイリアンよりもリアル感がある。最初は米粒ほどの微生物がエイリアンに成長し人間に襲い掛かる。

強烈なのはラボの中で突如として襲い掛かってくるエイリアンのシーンだ。手袋越しにしっかりと手に絡みつくエイリアン。その力はすさまじく、あっという間に手の骨を砕かれてしまう。そこからは密閉された宇宙船の中で、とてつもなく生命力の高いエイリアンとの闘いが始まる。戦いといっても人間たちはただ逃げ続けることしかできない。

■ストーリー
火星で採取された地球外生命体の細胞を極秘調査するため、世界各国から6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに集結した。世紀の大発見に立ち会った彼らは、まさに神秘としか言いようのない地球外生命体の生態に驚愕するが、その細胞は次第に進化と成長を遂げ、高い知能を誇るようになる。やがて地球外生命体に翻ろうされ、宇宙飛行士たちの関係が揺らぎ始める。

刻一刻と事態が悪化する中、命がけで生命体を隔離しようと試みるも、ついには命を落とす者も出る。助けを呼べない宇宙で追い詰められた彼らは……。

■感想
未知の宇宙生物の恐ろしさは、空気がなくとも一定時間活動でき、人間よりも生命力があることだ。宇宙船のクルーたちはあらゆる手段でエイリアンを排除しようとするのだが…。お決まりどおり、エイリアンはスプリンクラーのダクトを利用して宇宙船内を移動する。

次々とエイリアンにやられ死亡していくクルーたち。いくつか衝撃的な場面がある。司令官であるキャットは船外活動中にエイリアンに襲われ、宇宙服に絡みつかれ、自分が助からないとわかるとエイリアンもろとも宇宙空間へ飛び出そうとする。

炎でも焼き殺すことができず、宇宙空間でも生存できる。酸素が必要なため執拗に宇宙船に絡んでくる。もはや生き残ったクルーたちの目的は、どうやってこのエイリアンを地球に持ち込まないかにかかっている。

恐ろしいのはそのタコみたいな見た目にも関わらず知能が高く、地球から離れようとする操作をさせまいと人の腕を制御することだ。ラストは2人のクルーがエイリアンを地球外に漂わせるため、命をかけた行動にでる。小型の脱出ポットはエイリアンを乗せてはるか宇宙の彼方に…。

生き残った者は無事に地球にたどり着いたかと思いきや…。ラストの場面は絶望しかない。火星の支配者であったこのエイリアンが地球にきたらどうなるのか。繁殖力はどの程度なのか。人間はなすすべなくやられていくのか。

強烈なインパクトはないのだが、エイリアンからどのように逃げ、エイリアンを倒すのかというのは手に汗握る展開だ。逃げ切りようがないようにも思えてくる。昔ながらのステレオタイプなエイリアンではあるが、リアル感がすさまじい。

こんな生物が地球にやってきたら、人類は終わりだ。



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