クワイエット・プレイス


 2021.8.25      音を出すと化け物がやってくる【クワイエット・プレイス】

                     
クワイエット・プレイス[ エミリー・ブラント ]
評価:3

■ヒトコト感想
冒頭、一切音のしない世界で、親子が手話で会話をしている。小さな子供が無邪気に遊んでいるのだが、音は立てていない。突然、家族の表情が恐怖で固まる。子供が手にもつ小さなおもちゃを見て、驚きと恐怖の表情を見せる。子供が手に持つのはなんてことないスペースシャトルのおもちゃだ。なぜ、このおもちゃにそこまで恐怖を示すのか…。

音を出すと恐怖の存在が突然やってくる。序盤では、その恐怖の存在がよくわからないまま、影だけが見える。小さな子供はおもちゃが音を出したために、さらわれてしまう。どうやら局地的なものではなく、世界的に音を出すと怪物がやってくる社会となってしまったらしいとわかる。少しも音をだすことができないというのは恐ろしすぎる。

■ストーリー
音を出すと“何か"に殺される荒廃した世界に、一組の家族がいた。その“何か"は呼吸の音さえ逃さない。誰かが一瞬でも音を立てると、即死する。手話を使い、裸足で歩き、静寂と共に暮らす一家だが、なんと妻は出産を目前に控えていた。果たして彼らは、無事最後まで沈黙を貫けるのか―?

■感想
音をだすと化け物がやってくる。なぜこのような世界になっているのかは不明だが、家族は音をだすと化け物がやってくることを知っている。その対策がなされた家に住んでいる。末っ子がおもちゃの音をだしてしまったばっかりにさらわれてしまった。

母親はお腹が大きい状態だ。音を出さずに生活はできているようだが、音を極力ださない生活に疲れているようなそぶりがある。家の外にはライトが照らされており、何か危険な状況となった場合は、ライトが真っ赤になる。音を出さない生活への工夫が詰め込まれている。

一瞬でも音をだすと即死する。家族の中で姉はほんとうに言葉が話せないようだ。父親は弟を連れて滝が激しく流れる場所へいく。そこでは心置きなく声を出して話ができる。恐怖の元凶である化け物の姿は、後半に明らかとなる。手足の長いクモのような化け物は、鉄板すらもあっさりと手で突き破ってしまう。

小麦が保存されている鉄の入れ物に対して、手であっさりと突き破ってしまう。車の天井すらも、手で突き破るほど協力な爪をもつ化け物。世界はこの化け物から逃れるために音のない生活をするしかない。

化け物の唯一の弱点はキーンという、まるでモスキート音のような高い音を発することだ。化け物は強烈な爪をもってはいるが、銃で撃てば殺すことができる。なぜそれをしないのか?と疑問に思っていたのだが…。ひとたび銃を撃つとその音におびき寄せられ大量の化け物がやってきてしまうからだ。

家族は化け物の弱点を見つけ出したので、家の中に閉じこもり、大量に向かってくる化け物たちと対決しようとする。ここで物語は終わっている。続編があるようだが、それは、この世界になる前の化け物が突然現れた世界が描かれているようだ。

音を出せない世界というのはあたらしい。



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