2020.9.8 大嵐に突っ込む漁船【パーフェクトストーム】
パーフェクト ストーム[ ジョージ・クルーニー ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
実際に起きた事故をもとにしているのだろうか。遠洋漁業を生業とする船乗りたちの物語だ。冒頭は漁から帰ってきた海の男たちがバーでくつろぐシーンが描かれている。漁から帰ってきて久しぶりの陸地なので羽目を外す面々。恋人と過ごしたり、浴びるほど酒を飲み泥酔する者もいる。
船長のビリーが分け前を乗組員たちに払うのだが…。不漁であれば儲けも少ない。男たちは金を稼ぐために危険な漁にでる。次の漁はすぐに出発する。危険な大嵐がまつ海へ向かう男たち。お決まり通り、激しい嵐で転覆寸前となる。流れとしては、乗組員の中で誰かが生き残るのかと思ったのだが…。想像を絶する大嵐により、アンドレアゲイル号は沈没してしまう。。。
■ストーリー
1991年10月、マサチューセッツ州の港町グロースターを、「アンドレア・ゲイル」号が出航しようとしていた。船長のビリーは海の男としてのプライドをこの漁に賭けていた。愛する恋人クリスティーナのために海に出たボビーや、他のクルー達にとってもこの漁はそれぞれの誇りや夢を賭けた、決して後戻りのできない航海だった。しかしその時、彼らはまだ知らなかった。彼らの行く手には、誰も遭遇したことのない、すさまじい大嵐“パーフェクト ストーム”との想像を絶する死闘が待ち受けていることを...!
■感想
船長ビリーを中心として、海の男たちが大嵐と対決する物語だ。魚がとれなければ、港に帰っても大した稼ぎとはならない。男たちは金を稼ぐために危険な漁にでる。港で待つ女たちは、夫や恋人が心配でならない。
海の男たちが、船上で仲間同士のゴタゴタや友情、そして、嵐に立ち向かう男たちの熱量が描かれている。序盤では不漁により乗組員たちの関係は険悪となる。些細なことで喧嘩をするのだが、ちょっとした事故で、乗組員のひとりが海に落下すると、仲間たちが必死に助けようとする。根本的には強い絆で結ばれた仲間たちだ。
巨大なマグロなどが大量にとれるのだが…。ここで船の製氷機が故障する。このことで、魚が腐る前に急いで港に戻る必要がでてくる。天気予報では目の前に大嵐がせまっている。となると、嵐を避けて迂回するか、それとも…。
ビリーの問いかけに対して、乗組員たちは全員一致で嵐の中を突っ切る選択をする。ビリー船長は、その能力の高さは認められているのだろう。ビリーのリーダーシップにより、嵐の中でも船は順調にすすんでいく。それにしても、小さな船が10M以上の大波がうねる中をすすむのはすさまじい。
大嵐の中をつきすすむゲイル号。船の上に波しぶきがかかるのは当たり前。波の勢いで船の窓ガラスが割れたりもする。ビリーは必死に船を立て直そうとするのだが…。激しい波に揺られ、乗組員が海に落下したりもする。乗組員を助けながら、ビリーは大波に対抗しようと船の操作を必死で続けるのだが…。
超巨大な波には逆らえず、あっさりと転覆してしまう。そこから船の中でかすかな空気を頼りに生きる者もいるのだが…。最後には沈没してしまう。ひとりだけ船を抜け出すのだが、周りは大嵐の真っただ中。この手の作品では誰かひとりは助かるかと思いきや…。
激しい嵐の描写はすさまじい。
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