2018.7.5 東南アジアの名コンビ 【パーフェクト・ヒート】
パーフェクト・ヒート [ ケラン・ラッツ ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
ジャワ島で王女が巻き込まれる爆弾テロ事件が発生した。軍のハシム中尉と大学院の講師であるジェイクがひょんなことから一緒に協力して調査することに。ジェイクがテロ事件の現場にいたことから、容疑がかかり、そのつながりでテロ事件を調査する。ハシムとジェイクがいがみ合いながらも良いコンビとなっている。王女の死体が偽物だと気づいたジェイクがさらに奥深く調査に入り込む。
ハシムはジェイクの身元が偽りのものであると気づきながら、ていよく利用しようとする。王女の偽の死体から王女の行方を探り出し、真の黒幕を見つけ出す。基本はアクションだが、ミステリーの要素も若干ある。ハシムが家族を大事にするキャラであり、後半にはその家族が誘拐されるなど、伏線のきいている作品だ。
■ストーリー
あるテロ爆発で、王女が死亡した。捜査していたハシム中尉は最後に王女と会話した、大学院講師でアメリカからジャワ島にやってきたという男ジェイクに接触。彼と現場で聴取する中、王女の死体が偽者だと気づく。身元を偽るジェイクを泳がせながら、ハシムは2人で王女の行方と国宝である首飾りを追うことにするが、その先には「マリク」の存在が浮かび上がり…。
■感想
爆破テロ事件で王女が殺害され、最後に王女と会話したジェイクが重要参考人となる。ハシムはジェイクを尋問したが、ジェイクを利用し真犯人を探し出そうとする。ハシムもジェイクも相手を偽りながら、自分たちに都合がよいように利用しようとする。
ハシムはジェイクが大学院の講師でないことに気づきながら利用する。ジェイクはFBIとしてテロ組織を追いかけるため、ハシムを利用する。ふたりの利害は一致しているはずが、ところどころでいがみ合い小競り合いをするふたり。ただ、良いコンビであることは間違いない。
ジェイクは王女の死体が偽物だと気づく。そして、王女が首にかけていた国宝である首飾りを追いかけることで、王女を見つけだそうとする。合間にはテロ組織からの激しい攻撃があり、ハシムやジェイクは負傷することになる。
さらには、ハシムが家族を大事にしていることを知る人物が、ハシムの家族を人質にとる。ハシムのキャラはかっこよい。ジェイクという不確定要素が多い人物を泳がせ、テロ組織を突き止めようとする。上司である将軍との関係や、家族を大事にするなど、まさに良い中尉の見本といったような存在だ。
ラスト近辺では、ごく普通のアクション映画となっている。敵に襲われ反撃しながら、ジェイクは負傷したハシムを助けたり助けられたり。強烈なインパクトはない。ジャワ島という場所がら、エキゾチックな雰囲気があり、ハシム中尉も独特な風貌が東南アジア感を高めている。
ジェイクとハシムの強烈なコンビは良い。敵のボスとして登場してくるミッキーロークは、相変わらずの巨体でアメリカンマフィア感が強いので、東南アジアでテロ活動をするには若干の違和感をおぼえた。
ハシムとジェイクのコンビがすべてだ。
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