2019.3.2 メッシやクリロナよりも上? 【ペレ 伝説の誕生】
ペレ 伝説の誕生【Blu-ray】 [ ケヴィン・デ・バウラ ]
評価:3
■ヒトコト感想
ブラジルの伝説的なサッカープレーヤーであるベレを描いた作品。ペレの伝説具合はそれなりに知っていたが、ある程度サッカーをする土壌にあったことに驚いた。ただ、プロチームに入団してからわずか18ヶ月後には世界に衝撃を与えたことには驚かずにはいられない。
小さいころは馬鹿にされながらもサッカーをひたすらプレーし続けた。幼い時に自分をいじめていた人物が、同じようにプロチームに入っていたいことは、衝撃のひとつかもしれない。小さな果物でリフティングをし練習する。果物は熟しているのでソフトタッチでなければならない。個人技がずば抜けていたといのは画面から伝わてきた。短期間でブラジルの頂点にまで上りつめた男のシンデレラストーリーだ。
■ストーリー
ブラジルをサッカー王国へと変貌させ、サッカーの王様と呼ばれた“ペレ"。そのプレーは戦争すら停戦させ、彼の背番号“10"はエースナンバーの象徴となった。1958年、スウェーデ ンW杯。わずか17歳の少年ペレは崩壊寸前の母国ブラジル代表を救い、世界の頂点へと導いた。
スラムしか知らない少年がプロチームに入団してからわずか18か月後、なぜ彼は世界を変えることが出来たのか?父との約束、母の愛、そして全国民の期待を背負い、ペレが選んだ絶望を希望に変える“禁じられた切り札"とは。アカデミー賞に輝くスタッフが贈る、サッカー の王様の知られざる感動と興奮の真実!
■感想
ペレは想像よりも小さかった。古い映像を見ると、そのテクニックのすばらしさはイメージできていたが…。現代のメッシやクリロナよりもすばらしいプレイヤーだといわれていた人物。そんなペレの生い立ちから、ペレの活躍でブラジルがワールドカップで優勝するまでが描かれている。プレーのすばらしさから戦争すら停戦させたといわれた男。
個人技がずば抜けていたというのは想像できるのだが、本作では個人技だけでなくチームメンバーとの連携も勝利のカギを握っていたように描かれている。
ペレは体が小さく、幼いころにはイジメにあっていた。体が大きい同級生からするとプレーの邪魔でしかない。そんなペレが父親とのサッカーの練習の成果を見せる時がくる。リフティングや個人技をひたすら鍛え続けた結果、参加した試合でプロのスカウトの目に留まる。
そこからトントン拍子にペレは出世の階段を上っていくことに。誰もがペレのプレーを見て目を白黒させている。このあたりのシンデレラストーリー具合はとても良い。ペレひとりで相手チームのメンバーを次々と抜いていく。個人プレーと批判されることなくやり切るほどずば抜けていたのだろう。
新人がブラジル代表のキーマンとなる。けがをしていたとしても、ブラジルのためにはプレーをしないわけにはいかない。今では信じられない状況だ。10代の若者が国の代表のエースとなる。
ペレがいなければ途端にブラジル代表の力が落ちるなんてことは、今のように組織プレーが整備されたチームではありえないだろう。メッシだろうがクリロナだろうが抜けた穴は大きいが、すべてではない。ペレは怪我を押して出場しワールドカップを連覇してしまう。
このワールドカップ連覇がメッシやクリロナよりもペレが上と言わしめる要因なのだろう。
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