ペイバック


 2021.11.16      一匹オオカミの荒くれ者【ペイバック】

                     
ペイバック /メル・ギブソン
評価:3

■ヒトコト感想
単独で強盗を実行する一匹狼の荒くれ者ポーター。背中を撃たれ金を奪われたことを恨みにもち、金を取り戻そうとする物語だ。強烈なのはポーターのキャラだ。7万ドルを取り戻すためにマフィア組織に単身で乗り込んでいる。組織の幹部たちはポーターの無謀な行動に驚きを示す。

たった7万ドルのために命を賭けるのかと驚く。そんなことはお構いなしにポーターは組織の幹部たちを次々と殺していく。大物たちは、ポーターが目の前にいても平気な表情をしているが、ポーターがあっさりと射殺してしまう。組織の上の幹部が次々と登場してくるのだが、すべてを殺しているのがすさまじい。孤高のポーターが一人っきりで組織を相手にするその姿が爽快でしかない。

■ストーリー
相棒と妻に裏切られて大金を持ち逃げされた男の復讐劇を描いたハードボイルド・アクション。相棒に14万ドルを持ち逃げされ、自分の女房に背中を撃たれて全てを失った男ポーターは街に舞い戻る。マグナムを片手に群がる敵を蹴散らして、猛烈な復讐戦を開始する…。

■感想
ポーターのキャラは強烈だ。女房に背中を撃たれてから復活し、復讐を誓う。序盤では街のチンピラや詐欺師から小金を稼ぐせこい男のような印象がある。そこから、律儀に自分の取り分である7万ドルだけを取り戻すために動き出す。

相棒が組織に借金していたのは13万ドルで、誰もがそれを取り戻すのかと思いきや、ポーターが手に入れたいのは7万ドルぽっちだった。ポーターの激しさは誰もが圧倒されてしまう。ポーターに目をつけた悪徳警官も最後にはポーターの罠にはまってしまう。

まずポーターは、裏切った仲間に復讐する。金を取り戻すことができないとわかると、あっさりと殺している。そのことが組織にバレて狙われることになろうともお構いなし。組織の幹部はポーターが7万ぽっちで組織に敵対することが信じられないという表情をする。

ポーターが内部に入り込み幹部の目の前に立つ。そして、決定権のある者に電話をしろという。その場で金を返すように要求するのだが、拒否されると目の前の幹部を殺してしまう。この圧倒的な自由さが良い。組織の幹部をも恐れないポーターはすさまじい。

次々と幹部の前の前に立ち圧倒していくポーター。最後には組織のボスの息子を人質にとるのだが、そこでアベコベに組織にとらわれて拷問をうける。ただ、ここでも、ポーターは最後に仕掛けを用意しており、金を手に入れると逃げ切ってしまう。

結局、組織はポーターひとりにやられたということなのだろう。大金を狙うのではなく最後まで自分が得るはずだった7万ドルだけを取り返そうとするのが良い。幹部からは13万ドル渡すと言われても、7万ドルに訂正するのが最高だ。

メルギブソンがまさにはまり役だ。



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