パニック・マーケット


 2021.12.20      スーパーが舞台のサメパニック【パニック・マーケット】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
大津波によりスーパーマーケット内部は海水に満たされる。生存者たちは海水に満たされたスーパーの中で、商品棚の上に乗って海水を避ける。ただのパニック洪水モノかと思いきや、海水の中には巨大なサメが潜んでいた。サメパニックモノとしては、広大な海ではなく、海水が満たされたスーパーの中であり、室内なので様々なモノがある。

車の中で息をひそめているが、窓の外には巨大なサメが迫っている。入口がふさがれ、脱出不可能な状態で、サメからも逃げ続けなければならない。サメを電撃で撃退したり、銃で狙撃したり。スーパー内部でのサメとの対決という異常な状況が本作の売りなのだろう。それ以外はごく普通のサメパニック映画となっている。

■ストーリー
大洪水に呑み込まれた一軒のスーパーマーケット。そこに閉じ込められた13人の生存者たち。水中からは巨大な人喰いザメが、天井からは人喰いガニの大群、水上には高圧電線が垂れ下り・・・。しかも、13人の中には強盗犯、殺人鬼が潜んでいた。次々と彼らを襲う危機また危機!いま、地獄のスーパーマーケットからの脱出を求め、彼らの生命を賭けた挑戦が始まろうとしていた!

■感想
強盗に襲われたスーパーマーケット。人質のひとりが強盗に撃たれ、スーパー内部は大混乱に陥っていたが、そこに突如として大津波が押しよせる。スーパー内部は海水に満たされ、人々は激しい波の勢いで流されていく。

海水でおぼれ死ぬのか、それとも…。大津波の物語は多数あるが、スーパーの内部に津波が入り込む展開は新しい。スーパーが海岸沿いにあったのだろうか。閉じ込められた生存者たちは、なんとか脱出しようと考えるのだが…。そこで海水の中にうごめく影を見つける。単純な大津波パニック映画ではない。

スーパーの内部は海水が半分以上満たしている。ギリギリ、商品の棚に乗り生存している者たち。そこにサメが襲いかかる。まるでイルカショーのように、巨大なサメが飛び上がって人に食いついてくる。スーパーの狭い通路内を巨大なサメが移動し獲物を探しだそうとする。

一方、地下では駐車場に取り残された人々がいる。そこでは車の中で海水から逃れた者がいるのだが、そこにもサメが迫ってくる。車の外には海水が充満している。サメが車の窓ガラスに激突したりもする。車の中は安全かと思いきや、そうではない。

後半ではサメを排除するためにサメを釣りあげようとする。強盗犯との内部的なゴタゴタがありながら、そこからどのような流れとなるのか。強烈なのは、強盗犯を餌としてサメを釣りあげたり、まるでスタンガンのようなものをサメの鼻面に差し電撃で倒したりもする。

サメの危機が去ったとしても、入口が閉じられたスーパーから脱出する必要がある。そこで電源をショートさせ爆発を起こしコンクリートを吹っ飛ばすというとんもでなく危険なことをしている。

スーパーが舞台のサメパニックというのは複合的な新しさがある。



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