おとなの恋は、まわり道


 2020.7.2      妙齢なこじらせ男女の物語【おとなの恋は、まわり道】

                     
おとなの恋は、まわり道[ ウィノナ・ライダー ]
評価:3

■ヒトコト感想
こじらせ男女の物語だ。イケメンのフランクと美しいリンジー。ふたりは妙齢であり、こじらせ感が強い。お互い幸せになれないおひとり様。そんなふたりが出会い、共通の知人の結婚式でも隣同士となり悪態をつきながら交流していく。この手のパターンであれば、男女の性格がよければラブストーリーにもなりえただろう。

フランクとリンジーがこじらせ男女であり、ひねくれた考え方をもつふたりなので、ちょっとしたコメディと化している。キアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーがこじらせ男女を演じるといのもポイントだろう。くっついたり離れたり、話をすれば対立する。ギクシャクした関係でありながら、なぜか近くにいる。ありがちな男女の関係かもしれない。

■ストーリー
イケメンだけどヘンクツなフランク(キアヌ・リーブス)。美人なのにドクゼツが止まらないリンジー(ウィノナ・ライダー)。気がつけば、“おひとり様"記録更新中のふたりが、豪華でロマンチックなリゾート婚に招待された。楽しいはずのお祝いの旅だが、ふたりにとっては悪夢だった。花婿は、フランクと絶縁中の異父兄弟で、リンジーを捨てた元婚約者だった。出会った瞬間から、互いに感じの悪さを感じたふたりだったが、飛行機もディナーの席も、ホテルの部屋まで隣に! 口を開けば意見は対立、バトルを繰り広げるふたりだったが、思いがけないときめきが舞い降りる。果たして、まわり道を続けるふたりの恋の終着点は―――?

■感想
空港の並び順でひともんちゃくあり、飛行機では隣同士となる。そこでも嫌味の言い合いとなる。フランクとリンジーは明らかに性格に難がある。ふたりが向かうのはリゾート結婚式。その祝う相手は、お互いに因縁がある。

フランクは異父兄弟であり絶縁状態の新郎のために結婚式にひっそりと参加する。リンジーは元カレの結婚式に呼ばれてしまう。お互いが手放しで相手の結婚を祝うことができない状態だ。そのため、グチグチと相手の悪口を言う。非常に嫌なテーブルが出来上がっている。

フランクとリンジーはひたすらふたりで過ごす。お互いの状況を知った上で、居場所のないふたりなので良いのだろう。ただ、そこでの会話はひたすらくだらないことを言うか、対立をあおるようなことばかりだ。結婚披露宴を抜け出し野原を歩きながら、ちょっとした広場でSEXをしたりもする。

お互いイケメン、美女なので性格の面で目をつむればばっちりなふたりなのだろう。はたから見ても美男美女カップルとうつることだろう。ただ、話をすれば対立の連続。相性は最悪かもしれない。

結局のところ、肉体関係がありながらも、最終的に付き合うことにはならない。リゾート結婚式が終わるとふたりはそのまま、それぞれの家に帰り、おひとり様生活を続ける。ちょっとしたことでゴタゴタと口論がおこるふたりなので、たとえ一時期のときめきがあり恋が盛り上がったとしても、ふたりは付き合わない方が良いのだろう。

もともとの性格ゆえか、ここまでおひとり様となったことが今の性格になってしまったのか。こじらせ男女であれば、新しい恋愛がスタートするのもやっかいだ。

豪華俳優だからこそ成立する作品だ。



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