ノンストップ


 2018.6.24      謎の爆弾魔との駆け引き 【ノンストップ】

                     
NONSTOP ノンストップ [ アポストリス・トトシカス ]
評価:3

■ヒトコト感想
ギリシャの映画作品だ。ハリウッドとは違って大がかりではないが、冒頭から、どこか「SAW」のような雰囲気がある。謎の男が監禁され、周りに悪態をつくが、換気口からガスが注入される。仕掛けを作っている黒幕が、電話越しに不気味な声をだす。本作の主人公であるアレスの場面では、何者かに体に爆弾を巻き付けられ脅迫される。

爆弾魔の言いなりになるしかないアレス。タイマーが0になる前に様々な依頼をこなしていく。ミステリアスで、だれが黒幕かわからない。怪しげな人物は、もれなく爆弾で脅されている。爆弾魔の正体はなんだか拍子抜けしたが、あらゆる人物が爆弾魔に脅され行動しているという部分はしびれる流れだ。

■ストーリー
元弁護士で、今は宅配便のドライバーとして働くアレスは、ある夜、配達中に何者かに襲われる。意識が戻ると、身体にはC4爆弾が巻きつけられており、タイマーがゼロになる前に爆弾を解除する鍵を見つけなければならないと指示される…。

■感想
元弁護士で何かがあると、すぐに頭に血が上るタイプの男であるアレスが主人公の本作。アレスはひょんなことから体に爆弾を巻き付けられ、タイマーが0になると爆発すると言われる。爆弾魔の依頼を確実に実行しなければ死が目の前にある。

アレス以外にも同じように爆弾を体に巻き付けられた者たちが複数存在する。そして、アレスと争いを繰り広げる。ある者は、アレスとタイマー解除のカギの取り合いし、ある者は、椅子の下に爆弾を仕掛けられ、アレスを脅すような言葉を無理やり言わされる。

爆弾魔の正体が判明するまでは非常にミステリアスな展開でよい。爆弾魔の目的がわからないだけに、なおさら強烈なインパクトがある。さらには、アレスの父親までも体に爆弾を巻き付けられることになる。そして、アレスか父親かどちらかひとりしか生き残れない状態となる。

鍵を見つけるというのがポイントで、冒頭に登場した男もひたすら鍵を探す作業をし続ける。奇妙な怖さのようなものがあるのは、犯人が判明するまでだ。

終盤では爆弾魔がその正体をあらわにし、なぜアレスを狙うのかを語る。アレスが弁護士時代に弁護した者に関する恨みから狙われたアレス。なかば言いがかりのような展開だが、アレスは狙われたことを不運と思うしかない。

爆弾魔の行動には、穴があるようだが、てんぱったアレスにはそれに気づかずに、そのまま爆弾魔の言われたとおりにするしかない。アレスと行動を共にした女性と、爆弾を解除するために、試行錯誤するあたりもまた本作のポイントなのだろう。

ギリシャ映画がハリウッド的な流れとなっている。



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